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“ホットシックス”に“美しき天才”まで!! 2019年も韓国女子ゴルフが世界を席巻するか

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
ペ・ソンウ(写真提供=KLPGA)

興味深い数字がある。韓国の女子プロゴルファーたちが2018年にアメリカと日本で優勝した回数だ。 

日本女子ツアーでの韓国人選手の勝利数はご存知の通り。

2018年はアン・ソンジュが通算5勝で3度目の賞金女王に戴冠し、年間MVPのメルセデス最優秀選手賞に輝いた申ジエはメジャー3勝を含め通算4勝を達成。黄アルムは3勝、ペ・ヒギョンとイ・ミニョンが1勝、これにアメリカ・ツアーで活躍するユ・ソヨンが日本女子オープンを制覇。韓国人選手だけで通算15勝を挙げた。

イ・ボミ、キム・ハヌルら“韓国美女ゴルファー神セブン”の優勝はなかったが、2018年も日本女子ゴルフ界では韓国勢の活躍が目立った。

それはアメリカのLPGAツアーでも変わらず、パク・ソンヒョンがメジャー大会のKPMGウィーメンズPGAチャンピオンシップを含め3勝を飾り、7月のメジャー大会であるピュアシルク・バハマLPGAクラシックではキム・セヨンが制覇。そのほか、パク・インビ、チ・ウンヒ、ユ・ソヨン、チョン・インジ、コ・ジニョンなどがそれぞれ1勝を挙げ、通算9勝を挙げた。

(参考記事:日本だけじゃない!!アメリカで活躍する“韓国女子ゴルフ”ツヨカワ10傑を一挙公開

15+9で通算24勝。韓国では世界で女子プロゴルファーたちを総称して「太極娘子(テグッナンジャ)」という言葉を使うが、2018年も太極娘子たちの強さは際立っていた。

その勢いは今年も続きそうだ。

まずはアメリカだ。今年は新たに“ホットシックス”ことイ・ジョンウン6がアメリカ女子プロゴルフツアーに本格参戦する。

イ・ジョンウンはKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)で2年連続賞金女王に輝いた人物。韓国女子ツアーで2年連続の賞金女王を達成したのは、2011年と2012年のキム・ハヌル以来6年ぶり。昨季はアメリカ遠征なども並行して韓国ツアー出場は17試合に留まってもメジャー大会を2つも制するなど、その勝負強さは折り紙付きだ。

それだけにアメリカでの活躍も期待されているが、個人的に注目しているのは“美しき天才”とされるチョン・インヨンだ。

(参考記事:米国女子ツアーに韓国から新たな刺客、18歳のチョン・ヨンインとは)

彼女は昨年、まだ18歳ながらアメリカ女子ツアーのシード権を争うQシリーズを通過。もともとアメリカ生まれの在米コリアンで、スラリとした身長でドライバー飛距離は平均262ヤードになる。

アメリカ生まれでスレンダータイプと聞いて真っ先に思い浮かぶのはミシェル・ウィーだろう。日本ではかつてほどの話題性はないが、韓国では今でもミシェル・ウィーの人気は高く、最近も彼女のインスタグラムがニュースにもなっている。

(参考記事:美女ゴルファーのミシェル・ウィーはいま…“海辺”で完璧スタイル披露【PHOTO】

そのミシェル・ウィーを彷彿させるスター性も漂わすチョン・インヨンには、韓国メディアの多くが「2019年期待される選手」として取り上げているだけに、ぜひとも注目しておきたい。

日本女子プロゴルフツアーにも韓国から新たなプロがやって来る。昨年のファイナルQT14位で通過したぺ・ソンウがその人だ。

人気と実力の両方を兼ね備えたプロが選ばれる“KLPGA広報モデル”に2年連続で選ばれており、昨季は前出したイ・ジョンウン6とKLPGA賞金女王レースを争い、最終的には2位に終わった実力者である。プロ通算4勝を挙げているだけに、日本でも十分、優勝を狙える選手と言えるだろう。

いずれにしても、韓国女子プロゴルフは2016年にアメリカで9勝、日本で17勝の合計26勝を挙げているが、今年はその数字を超えるだろうか。2019年も、“太極娘子”たちが世界のゴルフ・シーンを賑わすことになりそうだ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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