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海上自衛隊P-1哨戒機の部隊がシードラゴン2024演習の対潜戦技競技で優勝、2連覇を達成

JSF軍事/生き物ライター
海上自衛隊より多国間共同対潜演習「シードラゴン2024」で優勝したP-1哨戒機

 2024年1月8日から1月24日までアメリカ海軍が主催して、イギリス、フランス、カナダ、インド、日本、韓国の7カ国が参加する多国間共同対潜演習「シードラゴン2024」がグアムのアンダーセン基地で開催されていましたが、各国で競う対潜戦技競技で日本海上自衛隊のP-1哨戒機の部隊が優勝しました。昨年に続いて2連覇となります。

 シードラゴン演習は対潜訓練を目的とした多国間共同演習です。初回の2019年は哨戒機を参加させたのはアメリカとオーストラリアの2カ国だけでしたが、翌2020年以降に日本や韓国などから参加国が増えています。

  • 2019年優勝 オーストラリア空軍(P-8A哨戒機)
  • 2020年優勝 ニュージーランド空軍(P-3C哨戒機)
  • 2021年優勝 カナダ空軍(CP-140哨戒機:P-3C哨戒機系)
  • 2022年優勝 カナダ空軍(CP-140哨戒機:P-3C哨戒機系)
  • 2023年優勝 日本海上自衛隊(P-1哨戒機)
  • 2024年優勝 日本海上自衛隊(P-1哨戒機)

 チャンピオンベルトの「ドラゴンベルト」が作成されたのは2020年からのようですが、ベルトに刻まれた優勝国には2019年のオーストラリアが入っていました。なお初回の2019年は哨戒機を参加させたのはアメリカとオーストラリアの2国だけで、機種はどちらもP-8A哨戒機で同一でした。

 つまり多国間で異機種が参加して対潜戦技を競技するようになったのは2020年以降で、古いベテランのP-3C哨戒機(CP-140含む)が3連続で優勝していましたが、2023年から新鋭のP-1哨戒機が2連続で優勝しています。  

海上自衛隊より多国間共同対潜演習「シードラゴン2024」の優勝「ドラゴンベルト」
海上自衛隊より多国間共同対潜演習「シードラゴン2024」の優勝「ドラゴンベルト」

海上自衛隊より多国間共同対潜演習「シードラゴン2024」の優勝「ドラゴンベルト」拡大
海上自衛隊より多国間共同対潜演習「シードラゴン2024」の優勝「ドラゴンベルト」拡大
  • 2019:AU:オーストラリア空軍・第11飛行隊
  • 2020:NZ:ニュージーランド空軍・第5飛行隊
  • 2021:CDN:カナダ空軍・第407長距離哨戒飛行隊
  • 2022:CDN:カナダ空軍・第407長距離哨戒飛行隊
  • 2023:JPN:日本海上自衛隊・第1航空隊
  • 2024:JPN:日本海上自衛隊・第3航空隊

 シードラゴン2024に参加した海上自衛隊のP-1哨戒機の部隊は第3航空隊(厚木基地)の第31飛行隊です。昨年のシードラゴン2023に参加したのは第1航空隊(鹿屋基地)の第11飛行隊でした。

関連:海上自衛隊P-1哨戒機の部隊がシードラゴン2023演習でチャンピオンベルト獲得(2023年4月2日)

軍事/生き物ライター

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人戦闘兵器、オスプレイなど、ニュースに良く出る最新の軍事的なテーマに付いて解説を行っています。

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