土から世界とつながること
土を握り世界の農民を想う
土という名の宇宙に魅せられる。土という漢字は、生物を生み出すものの形象だ。二本の横棒はそれぞれ表土と底土を表し、縦棒は地中から地上へと伸びる植物を示すとされる。
肥沃な土1gには、数億・数千万の微生物がいるという。土壌中では、それら生物の生と死が繰り返され、いのちの循環が繰り広げられているのだ。この壮大な生命循環により、表土に腐植という植物や食物を育む層が生まれる。地上の腐植部分は実に土の表面10~30センチと言われ、この薄い層が人間のいのちを維持している。自然界で数センチの腐植層を生み出すには何千年かかると言われる。気が遠くなる話だ。
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