Yahoo!ニュース

ポストシーズンに残っている4チームの選手を、ポストシーズンの通算ホームランが多い順に並べると…

宇根夏樹ベースボール・ライター
キーケー・ヘルナンデス(ロサンゼルス・ドジャース)Oct 11, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ホゼ・アルトゥーベ(ヒューストン・アストロズ)は、ポストシーズンで通算27本塁打を記録している。その上にいるのは、29本塁打のマニー・ラミレスだけだ。

 けれども、アルトゥーベがマニーに並ぶのは――あるいは追い越すのは――早くても来年以降になる。アストロズは、今年もポストシーズンに進出したが、ワイルドカード・シリーズでデトロイト・タイガースにスウィープされた。アルトゥーベは、2試合で7打数1安打。長打はなく、8打席目に犠牲フライで挙げた1打点も、ジェレミー・ペーニャの好走塁のおかげ、という気がする。

 今年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズに進出した4チームにいる、ポストシーズン通算5本塁打以上の選手を、本数の多い順に並べると、以下のようになる。

筆者作成
筆者作成

 最も多いのは、14本塁打のキーケー・ヘルナンデス(ロサンゼルス・ドジャース)だ。歴代ではデビッド・ジャスティスと並び、20位に位置し、現役選手のなかでは8番目に多い。直近の14本目は、今年のディビジョン・シリーズ第5戦に、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)から打った。

 キーケーのホームランは、ワイルドカード・シリーズとワイルドカード・ゲームの計3試合で0本、ディビジョン・シリーズの計27試合で5本(15.40打数/本)、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの計28試合で8本(8.75打数/本)、ワールドシリーズは計17試合で1本(38.00打数/本)だ。

 リーグ・チャンピオンシップ・シリーズは、1試合2本塁打以上のマルチ・ホームラン・ゲームが2度あり、2017年の第5戦に3本、2021年の第1戦は2本を記録した。2017年はドジャースにいたが、2021年はボストン・レッドソックスでプレーしていた。ドジャース(2015~20年、2023~24年)では計64試合で9本塁打(15.44打数/本)、レッドソックス(2021年)では計11試合で5本塁打(9.80打数/本)だ。

 また、この14人中、ホームラン1本当たりの打数が最も少ない、9.33打数/本のジャンカルロ・スタントン(ニューヨーク・ヤンキース)は、2020年に5試合続けて計6本のホームランを打った。ワイルドカード・シリーズの2試合が各1本、ディビジョン・シリーズの最初の3試合は、1本、2本、1本だ。

 今年のポストシーズンは、ここまで、ディビジョン・シリーズ第3戦の8回表に1本。このホームランにより、スコアは2対2から3対2となった。ヤンキースは、そのまま逃げ切り、シリーズを1勝1敗から2勝1敗とした。第3戦は、4回表に二塁打を打ち、先制点も挙げた。その前の第2戦から、3試合続けて打点を記録している。

 なお、4チーム中、クリーブランド・ガーディアンズには、ポストシーズン通算5本塁打以上の選手がいない。ホゼ・ラミレスの通算3本が最多だ。その3本目は、今年のディビジョン・シリーズ第4戦に打った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事