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【宮城県 松島町】江戸時代の画家に注目!瑞巌寺宝物館で春の企画展開催中 [※2023年6月8日情報]

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・松島町)

宮城県松島町の瑞巌寺に併設されている「宝物館(ほうぶつかん)」では、春の企画展として「東北の画人たちII - 青森・岩手・宮城編 -」を開催中(※2023年6月8日時点)。'江戸時代に活躍した東北地域の画家'にスポットライトを当てた内容で、これが非常にマニアックでいて面白いテーマなのだ。早速、ご紹介していこう!

会場:瑞巌寺宝物館(※瑞巌寺境内内)
会期:2023年4月26日(水)〜7月10日(月)
開館時間:8:30 - 17:00(最終受付16:30まで)

同テーマの展示会は、実は今回で2回目の開催となる。昨年(2022年)開催された第1回では東北6県の内「秋田、山形、福島県」の画家とその作品を紹介してきた。2回目となる今年は、宮城県を含む青森、岩手の3県で活躍してきた画家の紹介という訳だ。
『うーん、絵は興味ないなぁ』という方でも楽しめる内容で、というのは画家の作品ももちろん楽しいのだが、江戸時代を生き抜いた画家自身の背景ストーリーがドラマのようで面白いのだ。

少しだけご紹介すると、江戸時代には「画家」という職業は3種類に分類されていたそうで、大名など偉い人に仕えて絵描きを本業にしていた「御用絵師(ごようえし)」、仙台藩など'藩'に所属しながら時間がある時に絵を描いていた「武士(ぶし)」、城下町や宿場町で生まれて絵を描いていた「町人絵師(ちょうにんえし/※町絵師[まちえし]とも呼ばれる)」の3区分となる。

これを知ると『御用絵師ってなんだか大名のそばでぬくぬくと裕福に絵描をしていたのかなぁ・・』などと想像してみたり、『武士だけど絵を描いていたのは意外!』などなど、不思議とイメージが膨らんでくる。
それを踏まえて、展示されている実際の画人たちの背景ストーリーや、作品を観て行くとかなり面白いことがわかってくるのだ。町人絵師から数年後に御用絵師に転職をしている画家がいたり、実はその人物は兄弟揃って同じ道を選んでいた!などなど、是非チェックしてみて欲しい。

▲ 上記写真は瑞巌寺すぐ近くにある「軒端の梅(のきばのうめ)」。少し見えにくいかもしれないが、あっという間にコロンとまんまるの梅の実を付けた姿になっていた(※5月末時点)
▲ 上記写真は瑞巌寺すぐ近くにある「軒端の梅(のきばのうめ)」。少し見えにくいかもしれないが、あっという間にコロンとまんまるの梅の実を付けた姿になっていた(※5月末時点)

そして、展示会を鑑賞し終えた後は「円通院」のバラや、瑞巌寺奥の「ハス池」をちょっと覗いてみたりなど、6月は花を楽しめる時期でもあるので周辺の散策もおすすめだ。
さあさあ、本格的な梅雨入り前に、みんなで息抜きに外へ出掛けよう!

イベント名:東北の画人たちII - 青森・岩手・宮城編 -
場所:瑞巌寺宝物館(※瑞巌寺境内内)
住所:宮城県宮城郡松島町松島町内91
期間:2023年4月26日(水)〜7月10日(月)
時間:8:30 - 17:00(最終受付16:30まで)

フリーランスライター(東松島市・松島町)

日本出身/日本と英国を拠点に活動。自然と動物が大好きな人間です。国内地域ニュース、日英サッカーコラム、サステナブル・ツーリズムに関する記事を執筆中。

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