「空気を読める人、読めない人」あえて空気を読まないことの大切さとは?
こんにちは、精神科医しょうです。
社会生活を送る上で、私たちはある程度、空気を読んで生活をすることが大切です。
しかし時には、空気を読んでいないことで、周囲からひんしゅくをかったり、相手を不快な気持ちにさせたりしてしまうことがあるかもしれません。
空気を読めているかどうかは、自分でもなかなか気づくことが難しく、空気を読み過ぎるがあまり、周囲との関係性が上手くいかず、自分が疲れてしまうこともあります。
その場の「空気を読み解く」ことは、ある意味、一人一人の人間性や力量を試されていると言っても過言ではないのかもしれません。
では、「空気を読める人」と「空気を読めない人」にはどのような違いがあり、私たちは普段、「空気」をどのように意識していけば良いのでしょうか?
「空気を読める人」の特徴とは?
「空気を読める人」=「自分の意見を言わない人」と思われがちですが、果たしてそうなのでしょうか?
特に、我慢してまで自分の考えを相手に伝えない人は、空気を読む以前にその場に居ることを放棄しているとも言えます。
空気が読める人はおそらく、無言でその場に居るようなことはしないでしょう。
では、一般的にどのような言動を取る人が「空気が読める人」なのでしょうか?
・相手の気持ちを理解する
何より相手の意見を聞き入れ、相手がどのような気持ちでいるのかを理解しようとするため、聞き上手とも言われています。
相手が話している最中に遮ったり、話をすりかえたりせず、最後まで話し終わるのを待ってから、自分の意見や気持ちを伝えることを心がけています。
・その場に合った話題を提供する
空気を読める人は、自分一人だけが満足したり楽しんだりするのではなく、その場にいる全員が参加し、気持ちを共有できるような話題作りを心がけています。
そうすることで、自ずと誰もが知っている無難な会話ができるのではないでしょうか。
・相手の反応を察知する
「空気を読む」ことは、話している内容だけではなく、相手の表情や声のトーン、さりげない仕草から状況を読み解くことだとも言えます。
空気を読むことができる人は、そうした相手の何気ない反応や変化を察知することに長けています。
相手の反応を察知することで、機転の利いた問いかけや答え方ができていると言えるでしょう。
「空気を読めない人」とはどのような人?
「空気を読めない人」というとどのような人を思い浮かべますか?
・一方的に話す人
・いつも自分のことを話している人
・周囲が嫌な反応を示しているのに気づかない人
・人の話を乗っ取る人
・自分の興味のあることしか話さない人
など、もしかしたらそのような人に振り回された経験があるのではないでしょうか。
空気が読めない人には2つの特徴があるように思います。
・他人に不快な思いをさせる人
・他人に迷惑を掛ける人
上記にあげた特徴からも分かる通り、一方的に自分の話をされたり、話を乗っ取られたりすることは気分の良いものではありませんよね。
また、その時の状況にふさわしい話の内容や話題を提供するタイミングも合っていないことも多々あり周囲からすれば、ヒヤヒヤ、イライラと振り回されっぱなしなんてことも…。
常に空気を読んで行動することは、難しい場合もあるかもしれませんが、対人関係を円滑にするためにも、いつも自分中心ではなく、その時々に応じた状況理解が大切だと言えるでしょう。
時にはあえて「空気を読まない」ことも大切
では、空気ばかり読んでいることは、果たして得策だと言えるのでしょうか?
空気を読むことは、時には周囲の意見に流されたり、場の雰囲気に合わせ過ぎてしまったりなど、デメリットもあります。
そんな中で、あえて空気を読まないことで、意思を持って行動したりタイミングを見計らって成功に導いたりしている人もいます。
では、「空気を読まない人」=「協調性がない人」なのでしょうか?
決してそうとは言えず、その時々の状況やタイミングに応じて、空気を読んだり読まなかったりと上手く使い分けて行動ができているのだと思います。
空気をあえて読まないことのメリットとしては以下のようなものがあります。
・自分の意思で行動できる
・その場の雰囲気に流されない
・周囲の反応に右往左往することがない
・個性を発揮できる
・冷静に判断ができる
一方で、空気をあえて読まないことのデメリットとしては以下のようなものがあげられます。
・マイペースだと思われがち
・空気が読めない人だと誤解されることもある
まとめ
今回は「空気を読める人」と「空気を読めない人」の違いについて取り上げてみました。
日本では協調性を大切にすることが重んじられていますが、空気をずっと読んだり、読み過ぎたりすることで、苦しくなってしまうこともあるのではないかと思います。
そんな時は、あえて空気を読まないという選択肢があっても良いのではないでしょうか。
相手に迷惑を掛けたり、不快な思いをさせなければ、自分の意思を尊重することも大切です。
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