【富田林市】11回目となる奇跡の復興米田植え!泥んこまみれの地元小学生と富田林市役所の新人職員研修
富田林の喜志では、初夏と秋の2回に田んぼで需要なイベントが行われます。それは「奇跡の復興米」の田植えと刈り入れです。私は昨年の9月に初めて刈入れの様子を取材しました。そして今回は田植えの様子をレポートします。
奇跡の復興米についてはご存じの方も多いと思いますが、念のためにおさらいすると、東日本大震災で被災した時のことです。岩手県大槌町の菊池妙さんにより奇跡的に発見された稲穂が見つかり、その一部が富田林に贈られること(外部リンク)になりました。以降、稲穂を毎年のように喜志の田んぼで栽培し、今回が11回目です。
場所は近鉄喜志駅の北側にある田んぼです。刈入れの時にも行きましたが、一昨日月曜日に行ってみると、すでに多くの人が集まっていました。
メインは小学生が田植えをするのですが、富田林市の新人職員の皆さんもいっしょに参加するとのこと。
小学生が入場してきました。昨年の稲刈りのときはあいにくの小雨混じりの天気でしたが、一昨日の田植えの日は晴天に恵まれました。
手前にプールがありますが、これは田植えで泥まみれになった後に洗うためのものです。
小学生の代表が立ち上がり、挨拶をしました。
市とJA大阪南の関係者の方々が並んでいます。こうしてセレモニーが始まりました。
吉村市長のあいさつです。
3分間にわたるあいさつでした。13年前の東日本大震災で岩手県の大槌町も被害を受けたが、3本の稲穂ががれきの中に見つかったので復興のシンボルとして育てることとなり、11年前に1Kgの種もみが富田林に来てからこの田んぼで初めて田植えが行われたこと。
富田林で採れた米を大槌町に送って現地の小学生に食べてもらって、富田林の小学生同士との交流も行なっている、米を取った後のもみ殻は天王寺動物園に送って動物の寝床に使われているような話の内容でした。
市長は復興米について詳しい話をされていたので動画に撮りました。市長から許可を得ましたのでアップいたします。
早乙女という田植えをする女性の姿をしているのは富田林の職員さんです。気のせいでしょうか?男性も混ざっていた気がします。
さらに小さな子どもたちも合流しました。
田植えの苗が用意されています。
どうやって苗を植えていくかの説明がされました。
その後に実演が行われていました。
子どもたちは長靴もしくは靴下で田の中に入るようです。
いよいよ田植えを始めるということで並んでいます。
ついに田んぼに入りました。最初は泥に足が取られたようで、かなり戸惑っていました。
早くも手がすっかり泥まみれになった子がいます。
ロープに赤い印があり、それに従って苗を植え付けていきます。
このように田植えが行われるわけですね。
一斉に田植えが行われていますが、まだ田んぼの中のぬかるんだ状態に足が取られて、戸惑っている様子がわかります。
苗を用意して、順番に植え付けていきます。
一列の苗が植えられるとこのように少しずつ前に紐を動かし、位置がわかるようにしていました。
少しロープを動かした状態で2回目の田植えです。こうして2回、3回と繰り返しおこなうことで少しずつ馴れてきているようです。
きれいに植え付けられています。
中にはどうしても田んぼの中に入れない子がいました。その子にも田植えの体験をさせてあげようと端から苗を植えています。
小学生に混じり、富田林の職員さんも一緒に頑張っています。
ついに顔や身体に泥をつけた子が!
早乙女姿の職員さんも頑張っています。
ここで田植えについて檄を飛ばすのは、尻谷さんです。尻谷さんといえば、河内俄(にわか)の総合プロデューサーとの印象が強いですが、本業は農家さんです。
気が付けば半分以上の田んぼに苗が植えられています。ずいぶん慣れてきたような手さばきです。
用意していた靴が泥まみれですね。
終盤近くになると苗を放り投げて手渡すようになりました。
その様子も動画に撮りました。
稲の手渡しに市長も参加しています。
田植えをしながら元気に泥遊びをする子どもたちです。将来はだんじりの曳き手として活躍するのでしょうか?
もう終わりのほうまで来たようです。気が付けばあっという間の田植え作業でした。
ちょうど近鉄電車が通過していきました。
こうして無事に田植えが終わりました。
すでに田植えの後にいただくための、復興米を使った茶粥も用意されていました。
その前に泥まみれの足を洗います。プールで足をつけてからシャワーできれいに洗い流していました。
透明だったプールの水は次々と子供たちが足をつけて洗うので、あっという間に茶色く濁りました。早乙女の衣装も泥まみれになっていますね。
子供はもちろんのこと、大人も童心に帰ることができる田植えイベント、横で見ているだけで本当に楽しそうでした。
こうして今年も無事に田植えが終わった復興米、3カ月ほどで稲が成長すればまた秋の刈入れとなります。東北で奇跡的に生き残った稲の子孫は、遠く離れた富田林の地で、ますます世代をつないでいます。
奇跡の復興米栽培田
住所:大阪府富田林市喜志町
アクセス:近鉄喜志駅から徒歩5分程度
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