仁義なき後出しじゃんけん スマホ新料金プランのバトルは「月2480円20GB」に到達 どこを選ぶか
後出しじゃんけんの最後 auの新プラン発表へ
NTTdocomoが12月3日「ahamo」という新プランを発表しました「月20GB、5G対応、月2980円+税」という格安プランです。
3大キャリアとしては破格の料金設定で、格安スマホ会社にも衝撃を与えました。
これを受けて12月22日にSoftBankが発表したのが「SoftBank on LINE」で、こちらは「月20GB、5G対応、月2980円+税」をそっくり踏襲しつつ「LINEについてはギガフリー(20GBにカウントしない)」を加えた後出しじゃんけんです。
詳しくは昨年の私の記事などご覧ください。
Yahoo!ニュース docomo、SoftBankが格安プラン発表 2021年はスマホ契約見直しの大転機になる!
三大キャリアといえばauがまだ対抗プランを出しておらず、その動向が注目されていましたが、新聞各紙が1月12日に「au新プラン発表へ」と報じ始めました。
産経新聞 KDDI、業界最安値の月20ギガ2480円 1日単位でも柔軟にプランが変更できる
そして本日、auは新プランの発表会を行い、「povo」という新プランを発表してきました。
au発表会特設ページ https://www.au.com/pr/202101/?aa_bid=we-com-autoppb-0142
povo https://povo.au.com/
「通話」料金を引いてさらに500円下げる
WEBにあるプラン説明をまとめると以下のとおりです。
- 20GBまで利用可
- 月2480円
- 通話は20円/30秒で5分間通話かけ放題をオプションでつけると+500円
- 24時間データ使い放題 1日あたり200円で追加可能(1GBあたり500円の追加もあり)
- 手続き、サポートはすべてオンライン
- 5Gについては2021年夏以降対応予定
目につくのは「ahamoより500円下げてきた」ということでしょう。年間6000円の違いだと思えば、給与減、賞与減時代には魅力的な差です。
揃えてきたのは「20GB、手続きオンライン化」ということになりますが、通話については差別化が図られています。つまり「通話かけ放題(5分)はつかない分、500円下がる」ということです。
ahamoと同じ「通話5分かけ放題」にすれば「2980円」で同額になります。
一方で「いや、もう通話しないんじゃない?」という人も多いと思います。メッセやiPhoneのFaceTime、LINE通話等を活用すれば、普通の通話はなくても十分という人が増えています。そういう人なら、まれに通話した分だけ課金でも月500円以下になりそうです。
ギガの追加についても「1日200円」というのはユニークです。月末あたりに3~4日ギガが尽きても、これなら負担も少なめになります。
3大キャリアの新プラン出そろい3月から争奪戦が始まる
昨年の記事でも「月2980円」プランを軸に2021年はスマホのプラン変更が動き出すと指摘しましたが、今回3大キャリアのプランが出そろったことで、選択肢が具体的に見えてきました。
まずは「自分のキャリアでプラン変更するか」を考えることになります。月10GB以下しか使わない人、自分でプラン変更を完了できる人は新プランへの変更を考えるといいでしょう。ヘビーユーザーは今回上位プランも値下がりしてきたので大量のギガを使えるプランに変える選択肢もあります。
次に「他社へ乗り換えをしてプラン変更するか」を検討することになるでしょうか。MNPをすれば特典がついてくる争奪戦もありそうです。ahamoはプラン変更後dポイントをつける事前登録をスタートしています。
ただし「さらなる後出しじゃんけん」はあり得ます。auの「通話放題は別料金」はSoftBankあたりは追随してくるかもしれません。
家庭のスマホ料金を下げることは、節約として有効です。同じサービスが低コストで実現できるのは、負担感も薄く節約としても上策です。
サービス開始は3月からとアナウンスされています。気になるニュースウォッチはしばらく続きそうです。
追記
ところで、格安プランの提示とあわせて、ドコモショップ等店頭でのサービスは「有料化」も始まっています。
ご参考まで → 2021年、「サービス」が有料化する時代の到来