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【京都市】東山区 歌舞伎で有名な「南座」で 初夏の舞台体験ツアー開催♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の花街がある祇園にある『南座』。歌舞伎で有名な芝居小屋です。

出雲阿国が1603年に歌舞伎踊りをしたのが歌舞伎のルーツだと言われています。

『南座』については、以前に少し書いた記事がありますのでご参照ください。https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100171886 (阿国歌舞伎と南座)

https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100168454 (老舗劇場『南座』で『ゼロからの祈り〜シルクロードへの思い』

日本で一番古い歌舞伎小屋として知られる『南座』では、6月3日(金)から6月19日(日)まで「南座 初夏の舞台体験ツアー」が開催されています。

まずは、着席をして5分ほどの説明を聞きます。歌舞伎でも有名な花道やすっぽんを横から間近でみれます!天井やぶら下がっている灯りをみていると、全てに意味があり設計されているのだと知りました。

花道を通って舞台へと移動します。歌舞伎役者やスタッフさんと同じ目線で客席を見ることができます。

歌舞伎劇場特有の舞台機構であるセリ(迫り)、廻り舞台などを実際にその上に乗ってどうやって動いているのか体験。360度ゆっくりと回る舞台では、結構観客席も見えるものだと感心しました。

舞台上にある下がる「セリ」に乗り、奈落の底まで行きます。そこから上がってきた時の感動は、ひとしお!また上がる「セリ」に乗った時は、目線が2階席と一緒の位置まで上がり、膝はガクガク…

これらが江戸時代に日本の芝居小屋で発明された舞台装置だと思うと、日本人ってやっぱりすごい!と思いました。もちろん、江戸時代には人力で動かしていましたが今では電動です!

歌舞伎で使われる大道具なども舞台袖ではみれましたよ!

歌舞伎小屋は京都だけでもかなりの数があったそうですが、ほとんどが火事で焼けてなくなってしまいました。

緞帳の裏には「火の用事」とデカデカと書かれており、その意識の高さを持続させるためだそうです。

ステージから離れて、裏へと回ると歌舞伎や南座にちなんだものが展示されていました。

京都の師走は「吉例顔見世」を拝見して年を越すのが京都人の風習となっています。口上が書かれた看板なども飾られていました。子供達が一生懸命に声出して読んでいましたが、大人がみても難しい…

『南座』ゆかりの人たちの銅像などが飾られています。

2階にあがるとまた雰囲気が違って見えます。

手すりは欄干をイメージされて作ったそうです。

なんども『南座』さんには通っているのですが、なかなかユックリと会場内をみる機会はありませんでした。説明を受けながら、色々と回っていると親近感が湧き、より興味を持ちました。

30分ほどのツアーを終え、南座限定の隈取りが目印「とらやの羊羹」をお土産に購入!

1,500円(税込)でとってもいい体験ができました♪

6月19日まで行われている人気ツアー、この機会にぜひ!

南座 初夏の舞台体験ツアー
日程:6月3日~19日
〒605-0075 京都府京都市東山区四条通大和大路西入中之町198

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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