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[ダイエット初日の正解]1日目にやるべき運動と食事方法を徹底解説!(プロ直伝)

高稲達弥 (マッスルウォッチング)宅トレ専門200万人YouTuber
ダイエット成功の秘訣は初日にあり!

最初からキツい運動はムダになる


上記動画では1種目3秒だけ、合計3分の軽〜いエクササイズを行なっています。

実はダイエット初日というのは何をやってもすぐ筋肉痛になる状態です。

この状態なら、どんなに軽い運動を行なっても翌日筋肉痛になります。

もしも流行りのHIITトレーニングみたいなキツい動きをやったとしたら、どうなるでしょうか?


HIITトレーニングも1回4分と短時間で終わりますが、怪我したりその後1週間ぐらい筋肉痛に悩まされる可能性があります。

ダイエット初日は必ず軽い運動をしましょう!最初からハードな運動をしても得することは1つもなく、怪我や筋肉痛のせいで1日で終了してしまう可能性すら出てきます。

なるべく軽い運動から徐々に強度を上げる

ダイエット開始からしばらくは楽な運動でも十分筋肉痛になるので非常にラッキーと言えます。

翌日の筋肉痛で
「意外とこの筋肉に効いてたんだ!」
みたいな発見もあります。

そして実はストレッチでも筋肉痛になりますし、有酸素運動でも筋肉痛になります。

筋トレだけが筋肉痛を引き起こす訳ではありません。

であれば、最初はストレッチや有酸素運動など本来筋肉にそれほど負担をかけないようなものから行った方が楽なだけではなく、無駄なく効率的です。

1分など時間が短いものや、癒されるストレッチを初日に持ってくるのがベスト!

ダイエット初日の食事はいつも通りがベスト

ダイエット初日は気合を入れて1000キロカロリーや500キロカロリーみたいに大幅にカロリーを減らす人が多いです。

これが一番NGです。

運動と同じ理論ですが、いきなりカロリーを減らしても無駄になります。

まずは食べながら
「これは食べたいけど、これは別に食べなくても良いかな」
みたいに確認していってください。

実際、暇だから何となく食べているだけのものって結構あります。

どうしても初日から食事面で何かアクションを起こさないと気が済まないという人は、空腹を感じた時に水を200ml(コップ一杯)飲んでみてください。

水を飲むと空腹感が和らぎます。

これで衝動的に食べていたお菓子やアイスの代わりになります。

とは言っても、初日はこれすら本来はやる必要がありません。

色々一気にやってしまうと、何をやったおかげで成果が出たのか分からなくなってしまいます。

まずは1つずつ確認して、
その後に何を実行するか決めて、
1つずつ実践する。

そしてまた確認して、
という感じで確認作業が大事です。

ゆっくり焦らずに隠されたメリット

軽いストレッチ
食事の観察

など負担にならないことだけを行うと余裕がある中で冷静な判断ができるというメリットがあります。

ダイエットなど普段慣れないことをやると失敗しがちです。

1つの失敗ならすぐ引き返せるので問題ないのですが、例えば初日から筋トレ・有酸素運動・ストレッチを2時間行って、食事は糖質制限で通常より1000キロカロリー抑えたとすると、もう間違いだらけの大渋滞で何がどう悪いのか後から振り返って確認できないので修正もできません。

それに比べて、軽いストレッチと普段通りの食事で翌日体重が0.5キロ増えていたら、

「運動や食事に関係なく体重は1日の中で1〜2キロ変動するんだな」

みたいな気づきも生まれます。

ダイエットでパニックになる人の特徴

運動して食事制限もしたのに、翌日体重が増えているとパニックになる人がいます。

パニックになる人は、

運動でカロリーを消費した=痩せる
食事でカロリーを制限した=痩せる

という間違ったシンプルな方程式を持っています。

カロリー計算の精度を上げるには?

人間の体は体重を維持するという機能を持っています。

だからホルモン分泌の影響でお腹が空いたり満腹に感じたりします。

たくさん運動したら疲れて休むし、運動直後に食事をしたいとも思いません。それはホルモンや神経伝達物質の働きです。そして休んでカロリー消費を上手に抑える訳です。

あなたは運動でカロリーを消費を促進して、その後休んでカロリーを抑制した。

結果的に消費カロリーはいつもと変わらなかった。

こんな可能性もある訳ですが、頑張って運動したことばかりに着目すると目測を誤ります。

食事に関しても食べたカロリーがどのぐらい使われてどのぐらい脂肪になるかは計算できません。

すなわち人間の消費カロリーはだいたいは予測できるが、正確には予測できないということです。

摂取カロリーも正確に計算することはできません。

より正確にカロリー計算をするなら毎週自分が減るはずと思っていた体重との誤差がどのぐらいあるかチェックする必要があります。

チェックしていくと、思っていたより自分は基礎代謝が多かったとか少なかったとかが分かります。

これを繰り返すと誤差は少なくなります。

めちゃくちゃめんどくさいので、ここまでやる人はほぼいません。

ダイエットを成功させるには論理的思考が◎

摂取カロリー<消費カロリーなら痩せるというのは結果論としては正しいのですが、ホルモンや神経伝達物質のことが考慮されず、そして基礎代謝も不正確で摂取カロリーや消費カロリーも不正確な情報しか分からない。

つまりこのやり方はあまり効率的でもなければ持続可能でもないのです。

1.いきなり自分に合った効果的で効率的なダイエット方法は見つからない

2.だから1つずつ自分で試して検証する

3.時間をかけて自分だけのダイエット方程式を作るのが一番

論理的に考えるとこうなります。

あなたはどうしますか?

宅トレ専門200万人YouTuber

200万人超YouTuber。パーソナルトレーナー歴17年。専門分野は自宅での効果的・効率的なエクササイズ。マッスルウォッチング株式会社 代表取締役。2007年よりYouTubeチャンネル「Muscle Watching」を運営。「美人はキレイな筋肉でできている(KADOKAWA)」など著書4冊。「サクッとエクササイズスタプラ」「おはよう朝日土曜日です」などTV出演多数。ViVi・CanCam・日経ヘルスなど雑誌掲載多数。

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