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勉強机は入学時にいる?いらない? 準備する派もしない派もするべきコトとは

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

2月に入り、これから小学校の入学を控えた家庭では、少しずつ準備をはじめているのではないでしょうか。

そこで、今回は小学校入学前の勉強机の準備についてです。

ちなみに選ぶ暮らしラボ調べでは、入学前に勉強机を準備した人と、しなかった人のそれぞれの数は半々で、その理由は以下のようになっています。

■入学前に準備した派■

祖父母が必要だろうと買ってくれた。
勉強机を買った方が勉強する気になると思った。
宿題や勉強する習慣をつけるため。
自分のスペースがあるとやる気がアップするのではと考えた。

■入学前に準備しなかった派■

我が子が使うとは思えなかった。
家に置く場所がない。
とりあえずリビング学習で乗り切りたい。
私自身が自分の机で勉強をする子ではなかったので。
転勤族で、次に住む家で子ども専用の部屋が確保できるかわからないので。

また、入学前に準備をしなかったけれど、下の子に宿題の邪魔をされるようになり、急遽購入したという家庭もあります。

私は小4、小6、中2、高1の子どもの母です。これまで子育て家庭のお宅に片づけの手伝いに行ったり、中学校受験をする子ども部屋を整えるお手伝いをしたことがありますが、小学校入学前に勉強机を準備をするか、しないか、どちらが正解ということはありません。

それぞれの家庭の事情、タイミングがあります。

ただ、勉強机を準備する家庭も、しない家庭もどちらもやるべきことがあります。

勉強机を準備する派がまずやるべきこと

それは、子どもに勉強机の使い方を教えることです。

勉強机を子ども部屋に置くのか、それとも親の目が届く場所に置くのか気になるところですが、まずは子どもに勉強机の使い方を教えなくてはいけないと知っておくと、置き場を決める目安になるでしょう。

ご存じの通り子どもの勉強机は、棚といくつかの引き出しが併用されています。

残念ながら、勉強机を与えるだけでは子どもは使えるようになりません。棚と引き出しのそれぞれの使い方を親が子どもに教える必要があります。  

勉強机の棚の使い方の基本

座ったら正面にあり、何が置かれているかすぐ把握できモノを出し入れしやすい場所です。一番使用頻度の高い、教科書やノートを収納するのが理想です。

大小さまざまな大きさの引き出しは、引き出しを開け、収納されているモノが真上から見て一目見たらわかるように、モノを重ねないようにしまいます。文具などを収納するのであれば、仕切りが必要です。

既存の仕切りが使いにくい場合は、ティッシュペーパーの空き箱を使い、引き出しぴったりの仕切りを作ることも可能です。

★ティッシュペーパーのケースでピッタリに仕切りを作る方法はコチラ★

足元のほうにある深い引き出しは、 ついモノを重ねたくなりますが、引き出しを開ければ中身が一目でわかるようにモノを立てて収納しましょう。

この引き出しの深さは、本や書類などを立てて収めるためです。

会社などで使う事務机も基本は同じです。私は20年前中学校で働いていました。

私は、職員室の自分の事務机の使い方がわからず、モノを適当に押し込み、いつも探し物をしていました。

子どもに使い方を教える前に、大人も使い方を理解しておく必要があるのです。

小学生なのに、机におもちゃを収納していて大丈夫?

また、小学生なのに勉強机の引き出しの中が、おもちゃやシールだらけと嘆く方がいますが、子どものために与えた自分専用の収納です。小学生のうちは遊びに興味があるのが普通です。

ぜひ、今のうちの自分だけの収納に自分の大切なモノを入れ管理する楽しみを、味わわせてください。

これまで、中学校受験をした子どもたちの机を見てきましたが、どの子の机にも自分の大切なおもちゃ、シールやノートなど、勉強道具以外のモノが入っています。

勉強をする机でも、目の前にお気に入りのモノがあると勉強へのモチベーションが上がる子もいます。

机の棚や引出しのどこに、何を入れるといいかを子どもと相談し、もし気になるようであれば、勉強に関係ないモノを入れる場所をはじめから決めればよいです。

まだ勉強机を準備しない派がやるべきこと

勉強机を準備しない派の人は、どこで宿題などの学習をするのか、また学習道具をどこに置くのかを考えないといけません。

我が家では、ダイニングテーブルで小学生が勉強をするので、ダイニングテーブルのそばに、教科書やランドセル、鉛筆削り、文房具の置き場となる棚を置いています。

ダイニングテーブル周りに、子どもの学習道具を置くことになると、スペースの確保が大変です。

しかし、勉強する場所と、道具の置き場所が離れていたら、後片付けが確実にめんどうになり、散らかります。

たった数年間だけのことでしょうが、何より散らかることは私たち親にとってかなりストレスになります。

だから学習道具の置き場は、慎重に考える必要があります。

勉強をするのに十分な明るさを保つことができるか
騒音、生活音などが大きすぎないか

家族の通り道になっていて集中できないことはないか
他の兄弟の遊びスペースと重なっていないか
大人の生活時間との関係は大丈夫か…

すべての条件をクリアした場所となると、どうしても子ども部屋になるかもしれません。

子どもが小さいうちはリビングなどでもよいですが、子どもの成長を見ながら勉強場所の移動(机や学習道具の置き場の移動)を考えてください。

我が家のダイニングテーブル学習のリアル

我が家は、6人家族で3LDK戸建て。

子ども部屋として使用できるのは2部屋。現在は高1長女が8畳の部屋と中2長男が4畳半の部屋をそれぞれ使っており、下二人の小学生も中学生になれば、その部屋に移動する予定です。(その時に、家を出ている子がいたら状況は変わります)

長女が小1の頃から始まったダイニングテーブル学習歴は10年。私自身が子どもにダイニングテーブルで勉強をさせていた感じた効果は、

大人がすぐに質問に答えることができ、子どものつまずいている箇所に気づく。
今、どんなことを勉強しているのかわかる。
声をかけやすいので宿題をする習慣も身につく。
友達への手紙、お絵描きなどもするのでコミュニケーションが取れる。

ただ、子どもがダイニングテーブルで行うのは、勉強ばかりではなく、様々なコトをします。

だから、確実に散らかります。

しかしここは考え方で、散らかりやすいということは、後片づけを教えるチャンスがあるということ。

子どもが自分の部屋で宿題をしていたら、確かにダイニングテーブルは散らかることはありません。しかし、自分の部屋だと、散らかっていても誰にも迷惑が掛からないため、極端な話散らかしっぱなしでもよいです。

しかし、ダイニングテーブルで勉強をしていると、そうはいきません。

いくら宿題の途中でも、食事の時間になれば、一旦テーブルをきれいに整えないといけません。消しゴムのカスも、取り除かないといけないのです。

また、家族の中で保護者や年上の兄弟などの夕飯の時間がずれることがあります。そんな時、宿題をダイニングテーブル一面に広げていては困るので、家族が食事するスペースも確保しながら、勉強道具を省スペースで広げるという工夫も考えないといけません。

つまり、ダイニングテーブルでの学習は、使ったらリセットする必要があり、家族のことを考えて使わないといけないので、公共の場でのマナーも学べるという一面もあると私は考えています。

今は、ダイニングは常に散らかり、毎日にぎやかですが、そのうち子ども部屋に籠る時期が必ず来るので、今の時期だけと割り切っています。

入学前に完璧に準備をしなくても大丈夫!

入学前に勉強机を準備するかしないかは、それぞれの家庭の考え方次第です。

勉強机を準備する派は机の使い方を教え、準備しない派は、どこで勉強させ、どこに道具を収納するのかを考えてください。

そして、実際のところは小学校生活が始ってみないとわからないことも多いです。

入学前に勉強机を準備していない人は、焦る必要はありませんし、せっかく準備しても親の理想の通りに使ってくれない状況になっても残念に思う必要はありません。

子ども自身が必要だと思ったときに、自然と使うようになります。

その時に親としてサポートができるようにこの記事がお役に立てればと思います。

まずは、小学生になったのだから勉強の習慣をつけないと!と肩の力を入れすぎず、かわいい子どもの小学校入学という、素敵な成長を祝うイベントを親子で楽しんくださいね。

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選ぶ暮らしラボ 藤原友子(ふじわらゆうこ) 

1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。長男との片づけバトルでモノを「選ぶ」ことの重要性に気づき、「選ぶ」から始める片づけや暮らし方を伝える活動中。

二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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