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BTS兵役関連 韓国でのきょう(11月30日)の報道まとめと補足情報

(写真:ロイター/アフロ)

30日、BTSのRM、ジミン、V、ジョングクの兵役期間に関して、韓国のメディアによる報道があった。4人の入営時期や場所について報じられている。

10時17分に「ディスパッチ」が第1報を報じた。韓国語で300文字の短い原稿で、情報ソースは一切記されていない。いっぽう10時49分には「NEWS1」が続報を出した。News1の記事もまた韓国語にして900文字程度の短いものだ。ここで同メディアが主張する“新しいファクト”は以下の通り。

1. ジミンとジョングクは12月12日、現在BTSの最年長のジンが訓練教官として勤務している新兵教育隊に入所する(3者が教育隊で再会する)。

2. RMとVは12月11日に忠南ノンサン訓練所に入営予定。

3. 特にVは陸軍首都防衛司令部の特殊任務隊に志願したとされ、より一層の注目を集めている。

やはり情報ソースは明らかにされていなかったが、前者と違ったのは所属のBighitにこの情報に関して事実確認を行った点。「確認が困難である」との回答があったとしている。これはK-POPの現場ではよくある表現で、メディアから連絡を受け取った担当者が「御社のために直接の担当者や当人に事実確認をして差し上げられない」という意味。ノーコメントに近いニュアンスだ。他媒体はこれら情報を追随して報道している状況だ。

兵役の芸能人たちも通る道 「基礎軍事訓練」とは? 軍生活のはじまりに心構えを学び、銃を受け取り…

「ディスパッチ」「News1」の情報は真偽が入り混じっている可能性もあるが、参考までに多少の補足説明を。

1.ジミンとジョングク、ジンが「再会する」というのは、この文脈に沿えば「兵役期間中ずっといっしょにいる」ということではない。基本的に5週間行われる基礎軍事訓練の期間中に顔を合わせるということ。

2.RMとVが入営予定とされるノンサン訓練所は、先に兵役期間の始まったジンが行く可能性があったと報じられた場所でもある。ジンは実際には別の教育部隊に入営した。ちなみにこの地はジンの両親の出身地でもある。

3.Vのみが唯一、入営(基礎軍事訓練後)の配置先までが報じられた。彼が志願したとされる陸軍首都防衛司令部の特殊任務隊は「首都ソウルでテロ状況が発生した場合、30分以内に出動し、対テロ作戦を実行する首都防衛司令部直轄特攻隊」。動画などイメージは以下の通り。

陸軍首都防衛司令部 特殊任務隊フェイスブックページ(写真多数)

韓国では新兵教育隊での基礎軍事訓練(入営)の後、実際に配置される部隊に行く(入隊)。配置先は基礎軍事訓練の最後の数日で発表となる。特殊な舞台を希望する場合には希望通りに行く場合もあるが、志願者の多い陸軍の場合は無作為の抽選などで配置先が決定する。

(了)

吉崎エイジーニョ ニュースコラム&ノンフィクション。専門は「朝鮮半島地域研究」。よって時事問題からK-POP、スポーツまで幅広く書きます。大阪外大(現阪大外国語学部)地域文化学科朝鮮語専攻卒。20代より日韓両国の媒体で「日韓サッカーニュースコラム」を執筆。「どのジャンルよりも正面衝突する日韓関係」を見てきました。サッカー専門のつもりが人生ままならず。ペンネームはそのままでやっています。本名英治。「Yahoo! 個人」月間MVAを2度受賞。北九州市小倉北区出身。仕事ご依頼はXのDMまでお願いいたします。

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