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ペルー、韓国に勝つ 日本代表の次の対戦相手は"強い"のか?

写真は2022年6月にニュージーランドと対戦時のもの(写真:REX/アフロ)

近頃の国際Aマッチデーでは2試合で「日本と韓国に同じチームを呼び、クロスして対戦する」というやり方が多い。今回はエルサルバドルとペルーがやってきて、日韓それぞれと戦っている。

15日 日本-エルサルバドル

16日 ペルー-韓国

20日 日本-ペルー

20日 韓国-エルサルバドル

15日の日本-エルサルバドル戦が6-0という結果になったこともあり気になるのが…「ずばり、日本が次に対戦するペルーは強いのか?」。16日に釜山で韓国と対戦し、1-0で勝利した。現地で取材した韓国記者に話を聞いた。

5万4000人、満員の観客が見守るゲーム。試合の初めからペルーが優勢で、11分にパオロ・ゲレーロのラストパスからブライアン・レイナがゴールを決めた。韓国は劣勢が続き、幾度化の決定機でもペルーのゴールキーパー、ペドロ・ガレセに阻まれ、同点ゴールはならなかった。

韓国はソン・フンミン(トッテナム=イングランド)がスポーツヘルニアの手術直後ということで欠場。また守備の中心キム・ミンジェも2018年アジア大会優勝で経た「徴兵免除」の替わりに行う2週間の基礎軍事訓練参加のために欠場した。いっぽうのペルーはレイノソ監督曰く「レギュラーが5人欠けた状態」だったという。

現場で取材した専門誌「ベストイレブン」のキム・テソク記者はその印象を語った。

「ペルーは4-2-3-1の布陣。1トップと左右の攻撃的MF(ウイングにも近いポジション)は要注意です。ゴールを決めたCFパオロ・ゲレーロ(ラシン・アベジャネーダ=アルゼンチン)は年齢を重ねたからといってナメてはいけません。テクニックは依然として鋭いものを持っている。15日の試合でもそこから先制ゴールが生まれました。彼と決勝点を決めた右サイドのブライアン・レイナ(アリアンサ・リマ=ペルー)、左サイドに入ったエディソン・フローレス(ウニベルシタリオ・デポルテス=ペルー)は要注意ですね」

CFパオロ・ゲレーロは1984年生まれの39歳。ペルー代表の歴代最多得点記録(3点)を有する。若くしてペルーからドイツに渡り、バイエルン・ミュンヘンの下部組織で育った。キャリアハイは2006年から12年のハンブルガーSV時代。長らく主力FWとして活躍した。その後移籍したコリンチャンス(ブラジル)では、2012年にクラブワールドカップのメンバーとして日本の地を踏んだ。決勝戦ではチェルシー(イングランド)相手に決勝ゴールを決める活躍も見せている。

ペルー代表はきょう17日に釜山から「釜山エアー」のチャーター便で日本入りし、20日の日本戦(@吹田)に臨む。日本代表より一日休養日が少ない状態だが、果たしてどんなプレーを見せるのか。

吉崎エイジーニョ ニュースコラム&ノンフィクション。専門は「朝鮮半島地域研究」。よって時事問題からK-POP、スポーツまで幅広く書きます。大阪外大(現阪大外国語学部)地域文化学科朝鮮語専攻卒。20代より日韓両国の媒体で「日韓サッカーニュースコラム」を執筆。「どのジャンルよりも正面衝突する日韓関係」を見てきました。サッカー専門のつもりが人生ままならず。ペンネームはそのままでやっています。本名英治。「Yahoo! 個人」月間MVAを2度受賞。北九州市小倉北区出身。仕事ご依頼はXのDMまでお願いいたします。

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