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急上昇ワード「姫カット」 韓国ではモモ、レイらが象徴…現地女性は「どうすれば似合う?」の悩みも

TWICE「ファンシー」ジャケットより

「姫カット」

24日午前から、これが「Yahoo! リアルタイム検索」の上位に入っている。午前中には1位にもなった。

日本発祥の女性のヘアスタイルが韓国でも流行。これがまた日本でも流行るか、という話題だ。地上波の朝のニュース番組がこれを報じ、一気に話題となった。

じつのところ韓国ではどう見られているのか。早速調べてみた。

日本語が「そのまま」使われる!

確かに韓国でも日本語の「ヒメ」をそのまま使い、「ヒメカット(히메컷)」と呼ばれる。

国内最大手のポータルサイト「NAVER」でこのワードを検索すると、韓国版のデジタル百科事典「NAMU WIKI」が上位に出てくる。

ここにはこういった定義が記されている。

ロングヘアーを階層型に切ったヘアスタイル。腰にかかる長い髪に、前髪あり。そしてサイドは耳を隠しつつ、頬や首のラインまでカットするという特徴がある

「姫」の言葉通り、日本由来の髪型としても紹介。平安時代と現在のスタイルを比較しつつ、日本で流行り始めたルーツは「1970年代のアイドル、麻丘めぐみ」としている。元々、平安時代には前髪は長かったが、70年代に彼女が「前髪ぱっつん」を加えて、今の形になったという。

その後、韓国でもこれでインパクトを与えたアイドルの存在をこう紹介している。

Girl's Dayヘリ/2017年の記事。この頃からK-POPでも流行り始めた。記事では「姫カットも完全に消化」と見出しが打たれている。前髪なしも「公認」の様子。

TWICEモモ/「誰しもがこなせるわけではない姫カットを完全消化」と紹介される。これが日本でも一番わかりやすい、典型的姫カットのスタイルか。

Red Velveアイリーン/左の写真。染めた髪との相性の良さも紹介されている。

(G)I-DLEミヨン/この記事では彼女の美貌を絶賛。別のメディアでは「好みの分かれる髪型」と紹介も

「NAMU WIKI」はこの髪型の特徴をこうまとめている。

「高級な雰囲気を発信するキャラクターの雰囲気をより活かしてくれ、気風があり、品の高い個性の演出を助ける」

韓国女子の悩み「どんな顔の形が似合いますか?」

ただしこの髪型、韓国では別の見方もされているようだ。

「現実的にやってみるのはかなり難易度が高い」

前述の「NAMU WIKI」ではこうも記されている。

「アニメでない限り難しい」

「髪を結ぶ際のバリエーションが限られる」

他のメディアでもその見方を感じさせるものがある。

国内最大のポータルサイト「NAVER」の「知識IN」(日本のYahoo! 知恵袋に相当)では若き女性のこんな質問が入っている。

「姫カットにしたまま前髪ぱっつんをやめようとしたら、髪は伸ばさないといけませんか?」

「姫カットにしたいんだけど、今の髪型は前髪がありません。そして丸顔なんですがやっていいものでしょうか? 明るいブラウンで長さは胸まであります」

「姫カットにして後ろを結んだら、顔が小さく見えますか?」

「姫カットにしようと思っているのですが、(1)どんな顔の形が似合いますか (2)カットの値段はいくらくらいですか (3)切った後の管理は大変ですか?」

2022年最新のアイコンは「レイ」

また、とあるキーワードに関する「関連検索ワード」を調査できるツール「SOME TREND」で「姫カット」を入力しても同様に「難しさ」を感じさせた。

上位5位はこういったものだった。

1 前髪294

2 レイ(IVE)214

3 好み 209

4 コスチューム204

5 カツラ 176

前髪を切ることにちょっと躊躇。切らなくてもできそうだし。どうしよう。

それにしても好みが分かれる。ウィッグでやってみようかな。

そんな悩みが伝わってくる。

そして「コスプレ」などの非日常的な世界のものだという印象が伝わる。

そしてこの難しい髪型を「レイ」が成功させている。さすが日本発の髪型。そういったところか。

レイの影響力たるや、本当に凄い。「ギャルピース」も彼女からの発信だったのだ。そんなことも感じさせた。

 STARSHIPエンターテインメント提供。後列右に「後ろ髪を結んだ姫カットのレイ」。
STARSHIPエンターテインメント提供。後列右に「後ろ髪を結んだ姫カットのレイ」。

参考記事:【韓国トレンドキーワード】 ギャルピース 90年代日本発祥のポーズが2022年の韓国で流行 なぜ? (筆者による)

吉崎エイジーニョ ニュースコラム&ノンフィクション。専門は「朝鮮半島地域研究」。よって時事問題からK-POP、スポーツまで幅広く書きます。大阪外大(現阪大外国語学部)地域文化学科朝鮮語専攻卒。20代より日韓両国の媒体で「日韓サッカーニュースコラム」を執筆。「どのジャンルよりも正面衝突する日韓関係」を見てきました。サッカー専門のつもりが人生ままならず。ペンネームはそのままでやっています。本名英治。「Yahoo! 個人」月間MVAを2度受賞。北九州市小倉北区出身。フォローお願いします。https://follow.yahoo.co.jp/themes/08ed3ae29cae0d085319/

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