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若者が辞めたくなる!会議での「NGワード」ランキング10発表!

横山信弘経営コラムニスト
(ChatGPT DALL-E 3 にて筆者作成)

過去に、経営会議、営業会議、定例会議、部長会議、支店長会議……等など、数えきれないほどの会議にオブザーバー参加してきて、「それはNGでしょう」と感じた発言を今回は紹介する。

業種・業態、会社の規模など関係なく、このようなNGワードはどこでも使われるが、今どきこんなことを会議中に言っていたら、優秀な若者は辞めたくなるだろう。

東洋経済新報社の『若者に辞められると困るので、強く言えません』には、タイパを意識する若者とどのようなコミュニケーションをとるべきかを詳しく解説した。今回は、言ってはいけないことを特集する。

(※ランキングはすべて筆者の感覚)

10位:「じゃあ、そういうことで」

会議の最後に「じゃあ、そういうことで」で終わるのは、ダメな会議進行役の典型例と言われる。20年近く会議をテーマにした研修講師をしてきて、多くの部課長に「会議で言ってはいけない言葉は?」と質問してみると、まずこのフレーズが出てくる。それほど有名だから10位。いまさら説明する必要はないだろう。

ただ、「じゃあ、そういうことで」というフレーズ自体に問題はない。会議で出席者に報告だけさせて、何の解決策も提示せず、「今月もあと1週間ぐらいしかないから、最後まで気を引き締めてやってくれ」などと言っておいてからこの言葉が出てくる。「じゃあ、そういうことで」。

この流れで、この言葉を聞けば、普通は「何がそういうことで、だよ」「結局のところ、どういうことなんだよ」と突っ込みたくなるのだ。

9位:「何かあったら、いつでも相談に来なさい」

「じゃあ、そういうことで」と同じパターン。この言葉自体に問題があるわけではなく、前後の流れを知る必要がある。

会議で出席者に報告だけさせて、何の解決策も提示せず、「社長が朝礼で言っていたように当たり前のことを当たり前にやっていこう」などと、お茶を濁すようなことを言っておいてから「じゃあ、そういうことで」と定番フレーズを出す。さらに、これだけで終わるのは気が引けるのか、

「何かあったら、いつでも相談に来なさい」と。

このようなことを言う上司に相談に行くと、「それぐらい自分で考えられないのか? まず自分で頭を使いなさい」と、返り討ちに遭う可能性が高い。

8位:「当然、やってるとは思うけど」

とても鼻につく表現だ。

「先日、本部長が紹介したビジネス書を私も読んだが、とても参考になった。もちろん君たちも読んだと思うが、あの書籍に書かれていた重要なことをピックアップして話そう」

「もちろん君たちのことだから、すでにやってると思うけどね」という表現の裏には「どうせやってないだろう?」という先入観が隠れている。相手を信用していないからこそ無意識に出てくる言葉だ。

7位:「……をやるとか、……をやるとか、いろいろあるだろう?」

私がとくに気になる言葉だ。たとえ話や事例でお茶を濁すやり方。

「売上が上がらないんだったら、建設業界を攻めるとか、IT業界に的を絞るとか、いろいろあるだろう?」

「先日、A社に訪問したら、入り口にこういう花が飾ってあった。メッセージも添えてあってさ。来訪者に対するああいう心配りは見習いたいよな。わが社もお客様の立場に立って考えるべきことがいろいろあると思う」

……このようにたとえ話や事例だけを言われても、どうすればいいかわからない。「いつ/誰が/何を/どのぐらいの量/どのような方法で/何を」するのか? もっと各論で話し合わなければマネジメントなどできないのだ。

6位:「私は怒ってるわけじゃないんだよ」

「俺は責めてるわけじゃないんだ」と言ってから、「君のためを思って言ってるんだよ」と圧力をかけてくる。1対1でも、かなりのプレッシャーなのに、会議中にこのようなこと言われたら若者のやる気はドンドン落ちていくだろう。

5位:「……さんはどう言ってるの?」

「部長のご意見はどうですか?」と問い掛けられて、自分に妙案がないと、「そういうことを私に聞くのはどうかと思うよ。だいたい、企画部の部長はどう言ってるの? まずは企画部の総意がどうなのかを確認することが先決だろう」と、このように切り返してくる。

「モノには順序があるんだ。そこをちゃーんと覚えておきたまえ。だいたい君はねェ……」

と、説教モードに入る場合もあり、タチが悪い。自分にアイデアがないことを隠すために「すり替え」をしているのだ。

4位:「年寄りの話も聞くもんだ」

「若手の意見をもっと尊重しろ」と言っていた経営陣、重鎮たちが、自分たちの意見をないがしろにされると、伝家の宝刀が抜かれる。

「もっと年寄りの話も聞くもんだ。若手の意見も大事にしろとは言ったが、モノには限度がある」

3位:「最終的には君が決断することだけど」

無意識に使っている人がとても多いので、私はとても気になる。

「どうして今回のシステム開発をK社に頼んだんだ? 以前から言ってるじゃないか。コストをもっと意識して業者を選定しろと。最終的には君が判断すればいいけれど、私は君の意見に賛同できない」

このように言われ、部下が熟慮したあと「いろいろ検討した結果、やはりK社のほうが開発力があると思いますし、今回はK社にお願いしようと思います」と報告すると、

「どうしてだ! 私があれほどコストを意識しろと言ったじゃないか」

「しかし、最終的には私の判断に委ねると言ったではありませんか?」

「だからといって勝手な判断は困る!」

「そんなこと言われても……」

「もういい。勝手にしろ! 社長には君が説明するんだな。私は知らん」

「部長ォ……」

つまり「最終的には君が決断することだけどね」と言っておきながら「私の言うとおりにしたまえ」と暗に諭しているのだ。そしてその判断が間違っていたら「最終的に意思決定したのは私ではない。君なのだ」と言い逃れをする。とても卑怯な手口だ。「私はこう思うから、こうしたほうがいいよ」とはっきり言うべきだろう。

2位:「最終的に結果が出るんだったら、私は何でもいいから」

冗談ではなく、私はこのような発言をする管理者に遭遇したことがある。こんなことを言うマネジャーの存在意義はゼロだろう。

1位:「今日は何だっけ?」

これもジョークのようだが、実際にあった話だ。会議室に入ってくるなり、進行役であるはずの部長が「今日は何だっけ?」と出席者に聞いた。オブザーバー参加していた私は耳を疑った。

「何だっけ、と言われましても……。部長が召集した会議ですよ」

「そうだっけ? いつも何やってるんだっけ? ええっと……。じゃあ、とりあえず営業二課の課長から現状を報告してよ」

と言っていたら、なんとその部長の携帯電話が鳴り出して、部長は20分ぐらい会議室の外へ出て行ってしまった。私はその会社の社長から、「当社の営業部長が開く会議がヒドイと聞いているので、一度見てやってもらえませんか?」と頼まれて参加したのだが、その部長は私のことが目に入っていなかったのだろう。

「今日は何だっけ?」と言って入ってきた割には、行き当たりばったりで出席している課長に現状を報告させ、気に入らないと叱責し、「もっと頭を使えよ」「もっと部下とコミュニケーションをとってキチンとやれ」「俺が社長になんて言われてるか、お前ら知ってるの?」等など、具体策も何も提示せず、提示もさせず、会議は終了。

当然、最後の言葉は「何かあったらいつでも相談に来いよ。いつでも俺は待ってるんだからさ」という有様だ。

会議は、目的の明確化、事前準備をしっかりしておけば、それほど場当たり的にはならなくなるものだ。今回紹介したNGワードに気をつけないと、『若者に辞められると困るので、強く言えません』に書かれてある通り、優秀な若者はドンドン辞めていってしまうだろう。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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