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驚愕のAIチャットボット、GPT-4!誰に相談しても解決しなかった「年上部下」の悩みを見事に解決!

横山信弘経営コラムニスト
(写真:REX/アフロ)

「完全になめてた。本当に頭が整理された……」

これまで誰に相談しても解決できなかった「年上部下」との悩み。そんな複雑な悩みでさえも、なんとOpenAIの言語モデルシステムGPT-4にかかったら、一発で解決されてしまう……。

驚愕のAIチャットボット「GPT-4」は、想像を超える精度で、中間管理職が抱える複雑な悩みでさえも的確に対処するのだ。

今回の記事では、40代の中間管理職が直面する「年上の部下」との悩み相談をChatGPT(GPT-4)に伝え、どのような対話を通じて問題を解決したのかを詳しく紹介する。

この記事を読めば、あなたもGPT-4の驚くべき能力に感動することだろう。ぜひ最後まで読んでいただきたい。

■GPT-4をメンターに指名!

今回は、40代中間管理職の「年上部下」に関する悩みをGPT-4に相談してみた。ここ2~3年、研修や講演で、このような相談が急速に増えているから、私がその中間管理職になり切って相談してみたのである。

それでは、実際に画面を見てもらおう。GPT-4にメンター役をお願いするだけでなく、受け答えの仕方も丁寧に依頼してみたいと思う。

(※参考記事:無料で全部できる!「ChatGPT de コーチング」徹底解説

(ChatGPTの画面より、筆者作成)
(ChatGPTの画面より、筆者作成)

さて、GPT-4から最初の質問をされた。その質問がこれだ。

「どのような問題に直面していますか?」

これは予想された質問だ。

しかし、予想されたにもかかわらず、すぐに答えが思い浮かばない。日々の仕事に追われているため、じっくり考える時間が少ないからだろう。

そもそも、どのような問題が起こっているのだろうか…。

GPT-4は人間ではないため、気を遣うことはない。自分のペースで考えてみてもいい。コーヒーを飲みながら、リラックスして答えを見つけるのもいい。

しっかりと考えたうえで、このように答えてみた。このように、相手がGPT-4だから、言いづらいことも意外とすんなりと打ち明けられる。

次々と質問に答えていく。

「その状況は難しいですね」

GPT-4であっても共感を示されると、意外と心が安まるものだ。リアルの関係者に打ち明けた場合、

「そんなこと誰でも経験する。僕の部下だって15歳も年上なんだ」

と言われるかもしれない。GPT-4には気兼ねなく、どんな相談でもできる。

たった3~4個の質問をされただけで、私は心を開いてしまった。GPT-4が何度も共感してくれるからだろう。

「自分が委縮してしまって、なかなか話しかけられない」

という、誰にも言えないような本音までも打ち明けることができた。外部の人であっても相手が人間であれば、「委縮してしまって、なかなか話しかけられない」といった本音は言いづらい。

「40歳も過ぎて、委縮してちゃ駄目なんじゃないの」

「部長なんだから、しっかりしなさいよ」

と思われないか、想像してしまうからだ。

そのように考えると、相手が人間ではなく、AIチャットボットだからこそ、心を開くことができたのかもしれない。笑われたり、馬鹿にされたりしないと確信を持てるからだ。

受け答えを続けていると、どんどん本音を伝えられるようになっていく。

過去に関する質問に答えるのは、まだそんなに難しくはない。

しかし、未来について考えることは、意外と負担がかかるもの。今後どのように進めるのか? 改善策はどう進めるのか? 未来に関する質問には、じっくり考えないとアイデアが出てこない。ちょっとGPT-4に、

「アイデアが思い浮かばないので、何かアドバイスをください」

と尋ねてみたらどうなるだろうか? そんなことを思った。だが、これは自分自身の問題である。自分なりの意見を書いてみることにした。

「素晴らしい考え方ですね」

勇気をもって答えて、このように返答が戻ってくると素直に嬉しくなる。

GPT-4が優秀なのは、

「ここが勘所だ」と思ったらギアチェンジして、攻めた質問をしてくることだ。〝具体的に〟というフレーズを使って掘り下げる質問をスタートさせた。

抽象的なことならともかく、具体的な案を出すのには苦労する。頑張って頭をひねり、具体的にどうしたらいいのかアイデアを書いてみた。

「そのアプローチはとても良いと思います」

想像通りだとはわかっていても、自分の答えを褒めてくれるのは嬉しい。相手がAIだとわかっていても、承認されればされるほど、やる気になっていく。

だからこそ、

「最後の質問です」

と言われると「最後なんだ…」と、少し寂しい気持ちになった。それほど、GPT-4とのやり取りに夢中になっていたのだ。

最後の質問に、自分なりのアイデアを出すと、やり切った気持ちに満たされた。自然と、GPT-4に、感謝したいと思った。

これまでのやり取りをお読みいただければ、理解いただけるだろう。どこかの書籍に載っているような、ありふれた会話だ。GPT-4から、斬新な解決策が提案されたわけではない。

しかし、実際に相談者として体験すると、受ける印象はまったく異なる。GPT-4の質問に答えることで、その質問に応じて解決をサポートする質問が返ってくるからだ。

このリアルタイムのやり取りは、とても新鮮だった。

無料版のChatGPTでも十分だ。ぜひ試してみてもらいたい。

※参考記事:

部下に「ChatGPT」を勧めたらとんでもない事態に! AIの普及で「上司要らず」の世界が加速する?

■まとめ

使い方次第ではあるが、GPT-4などのAIチャットボットが、我々のようなベテラン社員が抱える複雑な悩みでさえも、解決をサポートしてくれることがわかった。

あなたも一度、GPT-4などのAIチャットボットに悩みを打ち明けてみてほしい。その驚くべき精度と的確なアドバイスによって、「年上部下」などの人間関係だけでなく、さまざまな悩みに対処してくれるに違いない。

これほど「身近にいる、有能な、まったくの他人」は、いないのだから。

これからも、GPT-4をはじめとするAIテクノロジーが、職場での悩みや問題解決に対してどのように役立つのか。その可能性を探り、記事を投稿していく。

引き続き、チェックしていただきたい。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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