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「集中力」は才能ではなくスキル!トレーニングしなければ身につかない どんなトレーニングが必要か?

横山信弘経営コラムニスト
(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

■「集中力」に関する勘違い

「どうも、集中力が切れる。どうすればいいのだろう?」

昨今そう感じる人が増えているのではないか。とくにコロナ禍において、在宅勤務するビジネスパーソンが増えた。テレワークをやっていると、他者の視点がないため、

「集中力が持続しない」

という人が続出しても無理はない。

集中力がいったん切れて、たとえばネットサーフィンなど他事に気をそらしたら、もとの集中力を発揮するまでに戻る時間は【23分】ほどかかる、と言われている。

え、そんなに時間かかるの? と受け止める人もいるだろう。しかし、「いや、それぐらいかかるかも」「私なんて、もっと時間かかってそう」と共感をする人もまた多いに違いない。

だから、とくに昨今は「集中力」が大事だ。

誘惑が多い環境に身をおくことが増えているし、何より感情の揺れが激しくなりがちなご時世だ。

しかし「集中力」に関しては、多くの人が大いなる勘違いをしている。だから、

「集中力を高める方法」

などと検索すると、「目標を明確にする」「時間を区切る」「好きなことを見つける」「環境を変える」「コーヒーを飲む」「シャワーを浴びる」「この食事を食べる」……など、いろいろなテクニックを目にする。

正直言って、どれも参考になるし、どれも参考にならないノウハウだと言えよう。

なぜかというと、「集中力をアップする」「集中力を高める」という、過去との比較を目標にするのであれば、今の集中状態が「1」であれば「2」にすれば、高まったことになるからだ。

しかし今の自分に「10」ほどの集中状態が必要なら、いつも「1」の人は10倍アップさせなければならない。

ところが「5」の集中状態を発揮できている人なら2倍にすれば「10」になる。そのことを理解している人は、たぶんかなり少ないはずだ。

私は絶対達成のコンサルタントだからわかる。「集中力をアップする」ことに意味はない。どれぐらいの集中状態にもっていくことで、求める成果を手に入れられるか。そこが大事だと知っているからだ。

集中力というは「●●力」と書くように、「文章力」とか「デザイン力」と同じ類のもの。

もともと「文章力」がない人、「デザイン力」がない人は、まずは最低限のスキルを身につけないと、どんなに今の能力をアップさせようとしてもたかが知れている。

集中力もそうだ。まずは最低限、集中するスキルを身につけないと、いざというときに集中力を発揮できない。

つまり、日ごろからトレーニングが必要、ということだ。

走力がないのに、「どうやったら盗塁を成功させられるか」と考えても仕方がない。

したがって「集中力」というスキルを身につけるために、一にも二にも練習だ。日ごろからトレーニングを積む以外に方法はない。

では、どんなトレーニングが必要なのか?

今回は、集中力という「スキル」を向上させるためのトレーニングについて書きたい。

■集中力を発揮させるトレーニングとは?

私は自分自身、「超集中状態」に持っていくのが、かなり得意だ。「集中」というより「超集中」。

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経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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