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Zoomの無料会議はすべて「40分」制限に。回避策はある?

山口健太ITジャーナリスト
1対1のミーティングも40分制限に(ZoomのWebサイトより)

5月2日から、Zoomが無料プランのアカウントによる1対1のビデオ会議の時間を40分に制限しました。いったいどのような制限なのか、また40分の制限を回避して無料で使い続ける方法はあるのでしょうか。

無料のミーティングはすべて40分制限に

コロナ禍におけるリモートワーク需要で急速に普及したZoomは、他のビデオ会議ツールと同様に、無料プランでも基本的な機能を利用できるのが特徴です。

これまで無料プランでは「3人以上」のミーティングに40分の時間制限がありましたが、今回から「2人」(1対1)の場合でも40分制限が始まりました。グローバルでの一斉変更とみられます。

実際に無料のアカウントでミーティングを開始し、様子を見ていたところ、30分が経過した頃に画面に「残り10分」の注意が表示されました。

30分経過時点でホスト側に注意が表示される(アプリ画面より、筆者作成)
30分経過時点でホスト側に注意が表示される(アプリ画面より、筆者作成)

この状態でミーティングを続けることはできましたが、40分が経過した時点で、自動的に会議が終了しました。

打ち合わせでの利用を想定してみると、約束の時間の5分前にZoomを立ち上げ、30分間打ち合わせをして、5分オーバーしたとしても十分に対応できそうです。

なお、この制限が適用されるのは無料プランの人が自分でミーティングを始めた場合のみです。企業など有料プランを契約している人が始めたミーティングに無料プランの人が参加した場合には、時間制限はありません。

こうした変更が加わった背景として、これまでZoomは無料ユーザーをどのようにして収益に結びつけるか、さまざまな方法を模索していました。40分制限を1対1のミーティングにも拡大したことは、その一環といえそうです。

40分で切れるが、何度でも使える

Zoomで40分以上のミーティングをしたい人にとって、有料プランに移行するか悩ましいところです。無料のまま使い続けられる回避策はあるのでしょうか。

まず、この制限は自分でミーティングを始めて、他の人に参加してもらう場合に適用される制限です。他の人が始めたミーティングに参加するだけであれば、無料のままで問題ありません。

また40分のミーティングが終わった直後であっても、別のミーティングを始めることはできます。40分ごとなら、何度でも利用可能というわけです。

ただし、ミーティングに参加した人の画面には、40分が経過した時点で「この無料ミーティングが終了しました」と表示されるので、会議を始めた人が無料アカウントであることが分かるようになっています。

40分で切断されたときのゲスト側の画面(アプリ画面より、筆者作成)
40分で切断されたときのゲスト側の画面(アプリ画面より、筆者作成)

Zoomで1対1の有料レッスンを提供しているなど、ビジネスに活用していて、無料アカウントを使っていることを相手に意識させたくない場合は、有料プランを検討したほうがよいでしょう。

最も安い有料プランである「プロ」は月額2000円、年間2万100円です。時間制限以外にも、クラウド録画など便利な機能があります。5月15日までは割引のプロモーションも提供しているようです。

Zoomの有料プラン(Webサイトより)
Zoomの有料プラン(Webサイトより)

一方、40分ごとに切断されることや、無料アカウントであることを相手に知られても気にならないという場合は、無料のまま使い続けても問題なさそうです。

もう少し長い時間が必要なら、Google Meetは1対1のミーティングが24時間まで、Microsoft Teamsは60分まで、無料プランで利用できます。

その中でもZoomは、多くの人が使い慣れており、ビデオ会議の品質も安定している印象があります。Zoomの無料プランが他社より短い40分のままというのは、ある種の自信の表れといえるかもしれません。

ITジャーナリスト

(やまぐち けんた)1979年生まれ。10年間のプログラマー経験を経て、フリーランスのITジャーナリストとして2012年に独立。主な執筆媒体は日経クロステック(xTECH)、ASCII.jpなど。取材を兼ねて欧州方面によく出かけます。

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