【Yahoo!ニュース 個人】3月の月間MVAとMVCが決定

(ペイレスイメージズ/アフロ)

■Yahoo!ニュース 個人、3月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、すぐれたオーサーコメント「月間MVC」も選出しました。厳選5本の記事と1本のオーサーコメント、筆者の受賞コメントをあわせて紹介します。

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3月の月間MVA

知らなかった! 森友の影に隠れて、東京都迷惑防止条例のとんでもない改正が進行中【追記あり】(園田寿)

筆者による受賞コメント:殺人や強盗などに比べて、条例違反の罪はたいへん軽い犯罪です。しかし、軽ければ軽いほど、それを「犯罪」として処理するのかどうかの、現場の警察官の裁量は大きくなっていきます。確かに「個人の被害」はあるでしょう。

しかし、それを根拠に、社会秩序維持のための条例改正がなされました。そこに、法を作った者の「ズルさ」を感じます。今後は、条例の解釈運用を市民が不断に検証していかなければなりません。MVAに選んでいただけたことで、さらに多くの方々にこの問題を考えていただけるならば望外の幸せです。

園田寿

選出理由:3月29日に可決・成立した東京都の改正迷惑防止条例。筆者は昭和37年の制定時からの流れを掘り下げながら、改正の必要性や拡大適用の危険性を指摘しています。一般にはやや難解な条例を、わかりやすく解説した記事です。

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若宮正子さん 人生 100 年時代、ゆっくりやればいい(工藤啓)

筆者による受賞コメント:この度はMVAに選出いただき、誠にありがとうございます。メディアが取り上げる若宮さんは、新たな領域を独力で切り開いているかのように表現されますが、実際には周囲の人々との関係性や助け合いを大切にされています。本当に大切にすべきことは何かを考える契機となれば幸いです。

工藤啓

選出理由:「高齢社会の希望の星」として注目される83歳の現役プログラマー若宮正子さん。筆者ならではの切り口で、若宮さんの人に愛される人物像に迫りながら、若者をはじめとした読者に今の時代を生きるヒントや勇気を届ける記事となっています。

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日本の性的同意年齢は 13 歳 「淫行条例があるからいい」ではない理由(小川たまか)

筆者による受賞コメント:強姦被害を訴えたにもかかわらず、相手への処罰は淫行条例の罰金のみだった中学生の被害者から話を聞いたことがあります。被害者の家族は、「日本の法律に守られていると思っていたのに」と話していました。こんなことがあっていいのだろうかと感じたことが、今回の記事を書いた理由の一つです。性的な被害については伝えづらいことも多いですが、今後も発信を続けていきたいと思います。

小川たまか

選出理由:「18歳未満との性行為は処罰対象」だと認知される一方、「性的同意年齢(性行為が何かわかり、同意するかを決められる年齢)」が13歳であることはあまり知られていません。性暴力被害に遭った場合、13歳からは法的な扱われ方が変わることを、丁寧に解説し、課題も指摘しています。

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学歴フィルターに勝つ就活生、負ける就活生、その違いは~Twitter 告発騒動から考える(石渡嶺司)

筆者による受賞コメント:記事テーマである学歴フィルターについては雑誌・新聞・他のネットメディア等にもよく出るものです。ただ、該当記事ほどのボリューム、かつ、一方的な視点ではなく複数の視点からまとめた記事はなかなかありません。ということを考えつつまとめた記事なので、今回のMVA受賞はとても嬉しく思います。今後も大学・就職・キャリア関連記事を発信していきますのでご期待ください。

石渡嶺司

選出理由:就職活動の本格化に伴い今年も話題となった「学歴フィルター」について、長年の取材経験をもとにその実情を詳しく解説。「学歴フィルター」の存在を学生はどう受け止め行動すればよいか、企業側はどうすべきかなどの具体的な提言も行い、議論を建設的な方向へと促してくれました。

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テレビは自由であるべきか―米国の経験にみる放送法見直しの危険性(六辻彰二)

筆者による受賞コメント:この記事は、「公平」が過度に求められる弊害への問題意識と、「自由」だけを強調する議論への違和感が根底にありました。何か一つの原理で物事を判断する危険を指摘したつもりです。日本のメディアのあり方を考える一つの手がかりにしていただければ幸いです。

六辻彰二

選出理由:一時大きく報道された放送法第4条の見直しについて、先行して規制を撤廃した米国を例に「各局が正確さより政治的な主張で他局との差別化を図るようになった」と問題点を浮き彫りにしています。政府はその後、「具体的な検討を行ったことはない」とする答弁書を決定しました。

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3月の月間MVC

『5つ星ホテルが多い世界の都市、1位はロンドン』の記事へのオーサーコメント (寺田直子)

筆者による受賞コメント:外国からの訪日観光客(インバウンド)、民泊、オリンピックと観光やレジャーが日本経済の基幹産業になりつつある中、関連した話題も多くユーザーの関心も高まっています。ネットの短い記事を流して読むだけでは見えない背景や、ひろえない情報を整理してミスリードしないような解説・コメントをこころがけました。また、実際に旅をした際に役立ててもらいたい有益情報も加えました。常にユーザー、旅行者の視点で読んでよかったと思える情報を発信したいと思っています。

寺田直子

選出理由:5つ星ホテルが多い都市を調べた記事へのトラベルジャーナリストならではの知見を生かしたオーサーコメント。古城や貴族の邸宅を利用したヨーロッパの5つ星ホテルには狭く眺望がない客室もあることなど、実際のホテル選びの参考にもなる付加価値高い情報が提供されています。