10年で500万円以上!?車の維持費とカーシェアの損益分岐点

カーシェアと所有するのはどちらが得?(写真:アフロ)

自家用車の維持費は家計の中でかなりのウエイトを占めますので、節約できたときの効果は絶大。最近は車を手放しカーシェアリングを利用する方も増えています。

現在、国内にあるカーシェアの車両台数は3万5千台以上、東京都内だけでも1万2千台以上。以前よりカーシェアステーションが増えて利便性が増し、昨年には会員数は200万人を突破しました。(参照:交通エコロジー・モビリティ財団「わが国のカーシェアリング車両台数と会員数の推移」)東京都区内などであれば、自宅から徒歩5分以内に複数個所のカーシェアステーションがあるなんてことも珍しくありません。

そうはいっても、カーシェアは都度利用料が発生するわけですから、本当にカーシェアにした方が節約になるのか懐疑的な方も多いのではないでしょうか。

そこで、自家用車を維持した場合とカーシェアを利用した場合の損益分岐点を計算してみました。

自家用車10年間の維持費

1200ccのコンパクトカーを130万円(税別)で購入し10年間使用した場合

(全てこの記事を書いている2021年4月時点での税額や平均額で計算しています)

◆購入時にかかる費用

車両価格 1,300,000円

法定費用、諸費用、手数料等 約350,000円

◆自動車税

274,500円

(30,500円×9年分)

◆保険料

約590,000円

(損害保険料率算出機構2017年度統計 小型車の保険料平均59,000円)

◆車検

約400,000円

(法定費用+車検基本料 4回分)

◆メンテナンス費

約250,000円

(オイル交換、タイヤ交換、ファンベルト交換、ブレーキパッド交換等)

◆ガソリン代

約864,700円

年間走行距離1万、燃費17km/L、レギュラー147円/Lの条件で試算

◆駐車場

約996,000円

(月極駐車場の全国平均相場 約8,300円)

この他にも、購入時ローンを組めば金利が発生しますし、メンテナンス費は細々としたものを含めるともっとかかるでしょう。保険料も年齢や等級によって大きく異なりますし、月極駐車場も全国平均で計算しましたが東京都内の平均なら3万円以上です。細かいことをいうとキリがないので、上記はあくまでざっくりとした金額としてご覧ください。

さて、これらの費用10年分の合計は5,025,200円となります。1ヶ月平均にすると41,876円です。

カーシェアの料金

それでは自家用車の維持費と同等な金額をカーシェアに利用した場合、どのくらいの時間利用できるのでしょうか。今回、業界最大手のタイムズカーシェアの料金で比較をしてみます。

まず、月額基本料金は880円。但し、880分の無料利用料金がつくため実質無料です。利用料金はコンパクトカーなどのベーシック車種で15分220円(税込)。長時間パックやナイトパックなどの料金形態もありますが、今回はショートの時間料金で計算します。カーシェアはレンタカーのようにガソリン満タン返しの必要はなく、保険も含まれているので、こちらはいずれも0円です。

自家用車1ヶ月の維持費41,876円を15分220円で割ると約47.5時間。だいたい週に3回4時間程度借りることができる計算なので、これ以下の頻度でしか車に乗っていないようであればカーシェアの方が得になります。

損得だけではないカーシェアのメリット

計算上では損益分岐点が出ましたが、損得だけでは割り切れない部分も少なくないと思います。自家用車を持っていることの利便性と節約効果を天秤にかけ、やっぱり車を手放す踏ん切りがつかないと思う方も多いでしょう。ちなみに筆者もその一人でした。

筆者自身は8年ほど前、車検切れのタイミングを機にカーシェア生活にシフトしました。車を所有していることが当たり前の生活だったので、手放すことを非常に不安に感じましたが、もしどうしても不便を感じるようだったらまた買えばいい!と割り切ってみました。結果、不便どころか快適そのもの。

ステーションも多いので乗りたいときに借りられないこともほぼなく、好きな場所のステーションで自由に車を借りられるのでフットワークも軽くなりました。洗車をしなきゃ、そろそろオイル交換かな、もうすぐ自動車税の納付書が来るなぁ…なんて気負いもゼロ。なにより圧倒的な節約効果を実感しています。

あくまで個人の感想ですので感じ方は人それぞれですが、車の維持費を節約したいと思う方は検討してみてはいかがでしょうか。