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前エンジェルスのフレッチャーが今シーズン初の昇格。出番はあるのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
デビッド・フレッチャー(アトランタ・ブレーブス)Feb 24, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月16日、アトランタ・ブレーブスは、オジー・オールビースを故障者リストに入れ、デビッド・フレッチャーをAAAから昇格させた。

 フレッチャーは、26人のアクティブ・ロースターだけでなく、40人のメジャーリーグ・ロースターにも入っていなかった。だが、ブレーブスは、後者のロースターに空きがあったので、フレッチャーと入れ替わりに40人ロースターから外された選手はいない。

 オールビースは、前日、満塁の場面で死球を受けた。途中で交代はしなかったものの、右足の親指を骨折した。これまでは、どの試合も、「2番・二塁」としてスターティング・ラインナップに名を連ねていた。

 開幕ロースターに入れなかったフレッチャーは、AAAで13試合に出場。打率.280(50打数14安打)と出塁率.383、二塁打2本と2盗塁を記録している。

 ブレーブスには、フレッチャーと同じく、こちらもユーティリティのルイス・ギヨーメイがいる。4月16日の試合は、ギヨーメイが二塁手として出場する。

 フレッチャーは、12月初旬のトレードにより、ロサンゼルス・エンジェルスからブレーブスへ移籍した。その1ヵ月後、ギヨーメイは、ブレーブスに入団。1年110万ドルの契約を交わした。

「ブレーブスに新たな内野手が加わり、前エンジェルスのフレッチャーが開幕ロースターに入る可能性は…」

 ギヨーメイは左打者、フレッチャーは右打者だ。相手の先発投手が左腕の試合は、フレッチャーが二塁を守ることもありそうだ。

 ギヨーメイの通算スタッツは、対右が打率.271と出塁率.356、対左は打率.230と出塁率.306。フレッチャーは、対右が打率.271と出塁率.313、対左は打率.287と出塁率.344だ。ちなみに、2人とも、パワーはない。

 ギヨーメイもフレッチャーも、2018年にメジャーデビューし、過去6シーズンは1チームでプレーしてきた。ギヨーメイは、ニューヨーク・メッツにいた。

 ブレーブスとメッツは、どちらも、ナ・リーグ東地区のチームだ。今シーズン、すでに3試合で顔を合わせ、あと10試合を残している。一方、ブレーブスとア・リーグ西地区のエンジェルスが対戦するのは、エンジェル・スタジアムで行われる、8月16日~18日の3試合しかない。4ヵ月も先なので、そこでフレッチャーがプレーするかどうかは、まだわからない。

 なお、ブレーブスは、5月3日~5日にドジャー・スタジアムで3試合を行う。ロサンゼルス・ドジャースには、エンジェルスでフレッチャーとチームメイトだった大谷翔平がいる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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