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先発3登板で防御率0.00は今永昇太以外に1人。こちらは夏のトレード市場で大人気!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ポール・ブラックバーン(オークランド・アスレティックス)Apr 12, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今永昇太(シカゴ・カブス)は、ここまでの先発3登板で15.1イニングを投げ、防御率0.00を記録している。3登板目の4月13日は、2回裏の2死一、三塁から二塁打を打たれ、1点を取られた。だが、このイニングの先頭打者は、一塁手のエラーにより、アウトにならなかった。従って、今永の失点は1、自責点はゼロだ。

 ESPNスタッツ&インフォによると、ナ・リーグとア・リーグの両リーグが自責点を記録するようになった1913年以降、メジャーリーグ最初の先発3登板とも自責点ゼロ(計12.0イニング以上)は、1915年のバーニー・ボランド、1975年のマイク・ノリス、2021年のルイス・ヒール(ニューヨーク・ヤンキース)、2023年のアンドルー・アボット(シンシナティ・レッズ)に続き、今永が5人目だという。

 1人目のボランドは、3登板とも9イニングを投げきったが、その前にリリーフとして2試合に投げ、自責点1を記録している。

 また、今シーズン最初の先発3登板で防御率0.00は、今永とポール・ブラックバーン(オークランド・アスレティックス)の2人しかいない。この人数は、これから増える可能性もあるが、開幕からローテーションに入って投げ続けている投手に限ると、3人目は出てこない。

 先発2登板で自責点がなかった投手のうち、シェーン・ビーバー(クリーブランド・ガーディアンズ)は、右肘を痛め、トミー・ジョン手術を受けた。ロネル・ブランコ(ヒューストン・アストロズ)とタイラー・アンダーソン(ロサンゼルス・エンジェルス)は、3登板目に自責点を記録した。

 ブラックバーンは、メジャーリーグ8年目。年齢は、今永と同じ30歳だ。今永の3ヵ月後に生まれた。2012年のドラフトでカブスに全体56位指名を受け、2度のトレードを経て、2017年の夏にメジャーデビュー。先発10登板で防御率3.22を記録したが、その後、防御率4.25以下のシーズンはない。三振を奪うよりも、ゴロを打たせる。今シーズンは、3登板とも6イニング以上を投げ、奪三振はいずれも5未満だ。

 アスレティックスは、ここまでの15試合で6勝9敗。昨シーズンの3勝12敗ほど負け越してはいないものの、夏のトレード市場では、売り手に回る可能性が高い。

 ブラックバーンは、来シーズン終了後にFAとなる。今シーズンの年俸は345万ドルだ。8月以降は、違うチームで投げていてもおかしくない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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