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大谷翔平の二塁打7本と長打11本は両リーグ1位。ホームラン3本はトップと2本差

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)Apr 8, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月8日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、二塁打2本とホームラン1本を打った。メジャーリーグで1試合に長打3本は、これが5度目。前回は、2022年9月5日の二塁打1本とホームラン2本だ。1試合に長打4本以上は、まだない。

 前日の試合で、大谷は、二塁打と三塁打を1本ずつ打っている。2試合連続のマルチ長打――1試合2本以上の長打――は、2019年9月6日~7日に続く2度目。5年前は、1試合目が二塁打1本と三塁打1本、2試合目は二塁打1本とホームラン1本だったので、連続する2試合で計5本の長打は、自己最多を更新、ということになる。

 今シーズンの長打は、11本を数える。その内訳は、二塁打が7本、三塁打が1本、ホームランは3本だ。長打と二塁打は、どちらも、両リーグで最も多い。大谷の次に長打が多いのは、9本のムーキー・ベッツ(ドジャース)とマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)。二塁打の2位には、6本のオルソンが位置する。

 オルソンのホームランは、大谷と同じく3本だ。昨シーズン、オルソンが打ったホームランは、大谷より10本多かった。

 今シーズンのトップには、5本塁打の4人、ベッツ、タイラー・オニール(ボストン・レッドソックス)、マーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)が並んでいる。ナ・リーグとア・リーグに2人ずつだ。

 大谷のシーズン二塁打は、2022年の30本が最も多い。このシーズンは、ホームランが34本、三塁打は6本だ。ホームランが40本を超えた、2021年(46本塁打)と2023年(44本塁打)の二塁打は、30本に届かなかった。両シーズンとも26本だ(三塁打は8本ずつ)。1打数に記録できる長打は、二塁打、三塁打、ホームランのいずれか1本しかない。

 同じシーズンに二塁打40本以上とホームラン40本以上は、延べ38人が記録しているものの、近年は途絶えている。直近は、2015年の2人、二塁打43本とホームラン42本のノーラン・アレナード(当時コロラド・ロッキーズ/現セントルイス・カーディナルス)と41本ずつのジョシュ・ドーナルソンだ。

 なお、1995年のアルバート・ベルは、52本の二塁打と50本のホームランを打った。1シーズンにどちらも50本以上は、他にはいない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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