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ここまで15打数以上で打率.000はエンジェルスのレンドーンだけ!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ルイス・レンヒーフォ(左)とアンソニー・レンドーン Mar 31, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 開幕からここまで、アンソニー・レンドーン(ロサンゼルス・エンジェルス)は、ヒットを1本も打っていない。4試合の16打席中、出塁は、四球による1打席だけ。打率は.000(15打数0安打)、出塁率は.063だ。

 打率.000の選手は、他にもいる。ただ、10打数以上の249人中10人、4.0%に過ぎない。なかでも、15打数以上で打率.000は、レンドーンしかいない。

 その10人は、以下のとおり。

筆者作成
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 エンジェルスでは、レンドーンに加え、アーロン・ヒックスも無安打だ。昨シーズン、夏までエンジェルスでプレーしていたハンター・レンフロー(カンザスシティ・ロイヤルズ)は、打率だけでなく、出塁率も.000のまま、動いていない。

 また、クリス・ブライアント(コロラド・ロッキーズ)とブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)は、過去にMVPを受賞したことがある。ブライアントは、2016年のナ・リーグMVP。ハーパーは、2015年と2021年のナ・リーグMVPだ。

 彼らのなかで、エバン・カーター(テキサス・レンジャーズ)の出塁率は目を惹く。打率.000にもかかわらず、18打席の3分の1を四球が占め、出塁率は.389となっている。ちなみに、打率.000ということは長打率も.000なので、OPSは出塁率と同じ.389となる。

 もっとも、サンプル数は、ごくわずかだ。例えば、昨シーズン、両リーグ最高の打率.354を記録したルイス・アライズ(マイアミ・マーリンズ)にしても、6月12日~14日の3試合は、12打数0安打だった。その前後を含めると、ヒットとヒットの間は、現在のレンドーンと同じ、15打数0安打だ。

 シーズンは、まだ始まったばかり。そのうち、彼らも、ヒットを打つだろう。

 なお、レンドーンは、シーズン初出塁は、4試合目の4月1日だ。同点で迎えた8回表に、先頭打者として打席に立ち、カウント0-2から粘り、計11球を投げさせた。この四球に続き、ノーラン・シャヌエルマイク・トラウトも四球で出塁。テイラー・ウォードの二塁ゴロの間に、レンドーンは勝ち越しのホームを踏んだ。9回表に2点を追加したエンジェルスは、7対4で勝利を収めた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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