3年間に計300イニング以上で防御率3点台の28歳がマイナーリーグ契約から開幕ローテーション入り!?
昨年のドラフト全体1位、ポール・スキーンズ(ピッツバーグ・パイレーツ)は、2月29日と3月4日に計3イニングを投げ、ホームランによる1点しか取られていない。だが、開幕はマイナーリーグで迎える。ピッツバーグ・ポスト-ガゼッタのジェイソン・マッケイらによると、ベン・チェリントンGMは、すでにスキーンズにそう伝えているという。
パイレーツのローテーションは、3枠しか確定していない。エースのミッチ・ケラーと今オフに加入した2人、マーティン・ペレスとマルコ・ゴンザレスだ。ペレスは、1年800万ドルの契約で入団。ゴンザレスは、12月初旬の2度のトレードにより、シアトル・マリナーズ→アトランタ・ブレーブス→パイレーツと動いた。
残る2枠の一方は、現時点ではパイレーツに在籍していない投手になるかもしれない。ジ・アスレティックのケン・ローゼンタールは、FAのエリック・ラウアーがパイレーツとのマイナーリーグ契約に向かいつつある、と報じている。
ラウアーは、28歳の左投手だ。6月初旬に29歳の誕生日を迎える。2016年のドラフトでサンディエゴ・パドレスから全体25位指名を受け、2018年にメジャーデビュー。2020年からは、ミルウォーキー・ブルワーズで投げてきた。
昨年は、先発9登板とリリーフ1登板の46.2イニングで防御率6.56ながら、その前の2シーズンは、2021年が118.2イニングで防御率3.19、2022年は158.2イニングで防御率3.69だ。3シーズンのトータル防御率3.92(324.0イニング)は、このスパンに300イニング以上の104人中、54位に位置する。ちなみに、すぐ上の53位は、497.1イニングで防御率3.87のダルビッシュ有(パドレス)だ。
年齢からすると、2021年や2022年のような防御率を再び記録してもおかしくない。昨年に関しては、肩と肘の状態がよくなかったのが要因だと思われる。スタットキャストによると、4シームの平均球速は、2021年の92.6マイルと2022年の93.3マイルに対し、2023年は90.8マイルに下降している。