エンジェルスで昇格をめざす外野手は「10チームでプレーした13人目の野手」まであと1チーム
2013年のメジャーデビュー以来、ジェイク・マリズニックは、ナ・リーグの6チームとア・リーグの3チームでプレーしてきた。11シーズンで9チームだ。昨年は、シカゴ・ホワイトソックスで9試合、デトロイト・タイガースで33試合、ロサンゼルス・ドジャースで4試合に出場した。
メジャーデビュー前に在籍していたトロント・ブルージェイズと、2022年に傘下のAAAでプレーしたアトランタ・ブレーブスは、ここには含めていない。
今年、マリズニックは、ノン・ロースター・インバイティ(キャンプ招待選手)として、ロサンゼルス・エンジェルスのスプリング・トレーニングに参加する。エンジェルスでメジャーリーグに昇格し、試合に出場すると、見落としがなければ、ナ・リーグとア・リーグの計10チームでプレーした13人目の野手となる。
この12人のうち、控え捕手の3人、ポール・バコ、ヘンリー・ブランコ、レネ・リベラ以外の9人は、規定打席に達したシーズンがある。なかでも、トミー・デービスは1962~63年にドジャースで2シーズン続けて首位打者となり、ケニー・ロフトンは1992~96年にクリーブランド・インディアンズで5シーズン続けて盗塁王を獲得した。オールスター・ゲーム選出は、デービスが3度、ロフトンが6度、ロイス・クレイトンとマーロン・バードは1度ずつだ。
マリズニックは、規定打席以上のシーズンがなく、ヒューストン・アストロズ時代の2015年に記録した372打席が最も多い。バコ、ブランコ、リベラと違い、ポジションは外野だ。また、10チームでプレーするまでの速さ――メジャーデビューからのシーズンの少なさ――は、野手の2番目となり得る。10チームに到達したのは、11シーズン目のバコが最も速く、それに次ぐのは、13シーズン目のリベラだ。マリズニックは、12シーズンで10チームの可能性がある。
エンジェルスの外野には、テイラー・ウォード、マイク・トラウト、ミッキー・モニアックに、ジョー・アデルがいて、今オフ、アーロン・ヒックスも加わった。ただ、マリズニックも、ロースターの26人に名を連ねるチャンスは、開幕時かどうかはさておき、あるはずだ。来月で33歳ながら、守備はまだ水準以上。2013~23年の11シーズンに記録したDRS+80は、このスパンの外野手8位に位置する。センターのDRS+54も、同じく8位だ。