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40歳以上の現役メジャーリーガーたち。投手はバーランダーだけではないが、打者は皆無!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジャスティン・バーランダー(右)と妻のケイト・アップトン 29 Nov 2023(写真:REX/アフロ)

 2023年のメジャーリーグには、シーズン年齢(6月30日時点)が39歳以上の選手が10人いた。メジャーリーグの試合に出場した選手だ。そのうちの3人、ネルソン・クルーズ(1980年7月1日生まれ)、アダム・ウェインライト(1981年8月30日生まれ)、ミゲル・カブレラ(1983年4月18日生まれ)は、選手生活にピリオドを打った。

 カブレラの殿堂入りは、まず間違いないだろう。クルーズとウェインライトも、可能性はある。クルーズは464本塁打(2053安打)、ウェインライトは200勝(2202奪三振)、カブレラは511本塁打(3174安打)を記録した。

 あとの7人のうち、現時点で球団が決まっているのは3人だ。先発投手のジャスティン・バーランダー(1983年2月20日生まれ)とチャーリー・モートン(1983年11月12日生まれ)は、それぞれ、ヒューストン・アストロズとアトランタ・ブレーブスに在籍している。リリーフ投手のジェシー・チャベス(1983年8月21日生まれ)は、シカゴ・ホワイトソックスとマイナーリーグ契約を交わした。

 バーランダーとモートンは、これから怪我に見舞われない限り、開幕からローテーションに入って投げるだろう。チャベスも、ブルペンの一員として開幕を迎えてもおかしくない。昨オフは、ブレーブスとマイナーリーグ契約を交わし、開幕ロースターに入り、36登板の34.2イニングで防御率1.56、14ホールドを記録した。

 FA市場に残っている4人は、先発投手と一塁手が2人ずつ。リッチ・ヒル(1980年3月11日生まれ)とザック・グレインキー(1983年10月21日生まれ)、ジョーイ・ボトー(1983年9月10日生まれ)とユリ・グリエル(1984年6月9日生まれ)がそうだ。

 4人とも、引退の意向は示していない。来月で44歳のヒルは、サンディエゴ・ユニオン-トリビューンのケビン・エイシーによると、家族と過ごした後、シーズン半ばに契約を交わし、再び投げたいと思っているという。

 グレインキーについては、こちらで書いた。

「史上20人目の3000奪三振まで100未満は2人。夏に復帰予定のカーショウと…」

 ボトーとグリエルも、プレーし続けたいと考えているようだ。

 ただ、4人とも、契約を得られるかどうかはわからない。マイナーリーグ契約だと、メジャーリーグに昇格できないこともあり得る。

 ヒルが戻ってこない場合、2024年の現役最年長は、41歳のバーランダーだ。ボトーとグリエルがプレーしないと、野手では、39歳のジャスティン・ターナー(1984年11月23日生まれ)が最年長となる。今オフ、レッドソックスからFAになったターナーは、1年1300万ドルの契約でトロント・ブルージェイズに入団した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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