史上20人目の3000奪三振まで100未満は2人。夏に復帰予定のカーショウと…
マックス・シャーザー(テキサス・レンジャーズ)とジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)は、これまでのレギュラーシーズンに、3367三振と3342三振を奪っている。
3000奪三振以上の投手は、バーランダーが18人目、シャーザーは19人目だ。彼らに続く、20人目に近づいているのは2人。ザック・グレインキーとクレイトン・カーショウが、それぞれ、2979奪三振と2944奪三振を記録している。到達までは、あと21奪三振と56奪三振だ。
ただ、グレインキーは40歳。現在はFAだ。MLBネットワークのジョン・モロシによると、グレインキーの代理人は、各球団に対し、2024年もグレインキーが投げるつもりでいると伝えているというが、今のところ、動きは見られない。過去2シーズンはカンザスシティ・ロイヤルズで投げ――キャリア最初の7シーズンもロイヤルズ――2022年は137.0イニングで防御率3.68ながら、2023年は142.1イニングで防御率5.06だった。奪三振は73と97だ。
一方、来月に36歳となるカーショウは、ロサンゼルス・ドジャースと再契約を交わした。けれども、11月に肩の手術を受けていて、2024年のシーズン初登板は夏以降の予定だ。シーズン後半の奪三振は、2022年が10登板(54.2イニング)で62、2023年は8登板(36.1イニング)で32。2023年の場合、6月8日以降の12登板(62.1イニング)で53奪三振なので、今年もそれと同じだと、3000奪三振にはわずかに届かない。
ちなみに、3000奪三振以上の左投手は、4875奪三振のランディ・ジョンソン、4136奪三振のスティーブ・カールトン、3093奪三振のCC・サバシアだ。カーショウの奪三振は、現時点でも4番目に多い。
投の左右を問わず、シャーザーとバーランダー、グレインキーとカーショウに次ぐ現役投手2人は、2189奪三振のクリス・セール(アトランタ・ブレーブス)と2152奪三振のゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)だ。
なお、今年、200勝に到達しそうな投手はいない。すでに200勝以上の4人――順位は違うが、2900奪三振以上と同じ顔ぶれ――を除くと、コールの145勝が最も多い。アダム・ウェインライトは、200勝ちょうどでキャリアを終えた。
他には、デビッド・ロバートソン(レンジャーズ)、ブライアン・ショウ(現FA)、クレイグ・キンブレル(ボルティモア・オリオールズ)が、800登板に近づいている。ロバートソンはあと7登板、ショウは9登板、キンブレルは20登板だ。こちらは、54人が到達している。直近の54人目は、ケンリー・ジャンセン(ボストン・レッドソックス)だ。
打者のマイルストーンについては、こちらで書いた。
◆「トラウトは400本塁打、ジャッジは300本塁打に届くのか。今年達成が期待されるマイルストーン/打者編」
日本プロ野球編は、こちら。