元・東京ヤクルトのA.スアレスとA.スアレスは、2人とも同じ球団のキャンプ招待選手
アルバート・スアレスとアンドルー・スアレスは、ノン・ロースター・インバイティ(キャンプ招待選手)として、ボルティモア・オリオールズのスプリング・トレーニングに参加する。
彼らは、どちらも、東京ヤクルト・スワローズで投げたことがある。アルバートが2019~21年に計40登板、アンドルーは2022年に6登板だ。
サンフランシスコ・ジャイアンツからメジャーデビューしたことも、2人は、共通する。ジャイアンツで投げたのは、アルバートが2016~17年に計40登板、アンドルーは2018~20年に計56登板だ。
また、球団は違うが、ともに、韓国プロ野球でも投げている。アルバートが2022~23年にサムソン・ライオンズで計49登板、アンドルーは2021年にLGツインズで23登板だ。
2016~20年のジャイアンツ、2019~22年の東京ヤクルト、2021~23年の韓国プロ野球には、どちらかのA.スアレスがいた、ということになる。ただ、ジャイアンツと東京ヤクルト、韓国プロ野球のいずれでも、2人のシーズンは重なっていない。
アルバートとアンドルーがチームメイトだったのは、2017年のごく短期間だけだ。この年、アルバートは、7月13日にジャイアンツのA+からAAA、9日後の22日にAAAからメジャーリーグへ動いた。一方、アンドルーは、4月初旬にAAA→AA、6月半ばにAA→AAAだ。7月17日と18日のAAAの試合は、それぞれ、アンドルーとアルバートが先発マウンドに上がった。7月22日は、アンドルーがAAAで先発投手、アルバートはメジャーリーグでリリーフ投手として投げた。
彼らがオリオールズの開幕ロースターに入る可能性は、そう高くない。むしろ、オリオールズのAAAで揃って開幕を迎えることのほうがありそうだ。今回、2人がチームメイトとして過ごす期間は、7年前より長くなるかもしれない。
なお、アンドルーは、昨年、3年ぶりのメジャーリーグ復帰を果たしている。昨オフにセントルイス・カーディナルスとマイナーリーグ契約を交わし、7月下旬からメジャーリーグで13試合に登板した。
昨年は、アルバートがサムソンで108.0イニングを投げて防御率3.92、アンドルーはAAAの64.0イニングで防御率4.08とメジャーリーグの27.2イニングで防御率7.16を記録した。