2年前は100敗以上、前年も負け越しの2チームが、前年のリーグ優勝チームを倒してワールドシリーズへ
10月24日、アリゾナ・ダイヤモンドバックスは、4対2でフィラデルフィア・フィリーズを破り、リーグ優勝を決めた。27日から始まるワールドシリーズは、ダイヤモンドバックスとテキサス・レンジャーズが対戦する。
2年前、ダイヤモンドバックスとレンジャーズは、それぞれ110敗と102敗を喫し、2年連続の地区最下位に終わった。昨シーズンは、両チームとも負け越し――88敗と94敗――地区4位に位置した。
今シーズンは、ともに地区2位でワイルドカードをゲットし、ここまで勝ち上がってきた。ダイヤモンドバックスもレンジャーズも、各シリーズの勝敗は同じ。ワイルドカード・シリーズが2勝0敗、ディビジョン・シリーズが3勝0敗、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズは4勝3敗だ。両チームとも、3シリーズ目に前年のワールドシリーズ進出チームを倒したことも共通する。フィリーズとヒューストン・アストロズだ。
ただ、当然のことながら、ここからのワールドシリーズは、同じ勝敗にはならない。一方が4勝を挙げ、もう一方は0~3勝となる。
なお、ワイルドカードの2チームによるワールドシリーズは、2002年と2014年に続く3度目だ。過去の2シリーズとも、第7戦までもつれ、2002年はサンフランシスコ・ジャイアンツがアナハイム・エンジェルスに敗れ、2014年はジャイアンツがカンザスシティ・ロイヤルズを破った。
レンジャーズのブルース・ボウチー監督にとって、ワイルドカード同士のワールドシリーズは2度目となる。2014年は、ジャイアンツで采配を振っていた。
ダイヤモンドバックスのワールドシリーズ進出は、2001年以来2度目。レンジャーズは、2010~11年以来3度目だ。ダイヤモンドバックスは、22年前にワールドシリーズを制したが、レンジャーズのワールドシリーズ優勝はまだない。