4打席連続三振の直後にグランドスラムはポストシーズン史上初。先月は4三振後にサヨナラ本塁打
10月22日、アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)は、最初の4打席とも三振を喫した。そして、5打席目に満塁本塁打を打った。
コーディファイ・ベースボールなどによると、ポストシーズンの試合で4三振&グランドスラムは、ガルシアが初めてだという。どうやら、三振とグランドスラムの順序を問わず、これまでは皆無だったようだ。
レギュラーシーズンの1試合4三振&グランドスラムも、多くはない。2017年6月13日にイアン・ハップ(シカゴ・カブス)が記録した時点では、1982年8月6日と1985年6月26日のレジー・ジャクソン、1987年4月9日のコリー・スナイダー、2003年5月25日のマーク・テシェーラ、2015年5月29日のデレク・ノリスに続き、ハップが延べ6人目だったはずだ。
ハップの後に記録した選手がいるのかどうかは不明ながら、この6人のなかに、ガルシアと同じ順序、三振→三振→三振→三振→グランドスラムは、ノリスしかいない。例えば、ハップの場合、三振→グランドスラム→三振→三振→三振(→四球)だ。
ただ、グランドスラムではないものの、ガルシアは、先月3日の試合でよく似たことをしている。4打席続けて三振――最初の3三振は前田健太(ミネソタ・ツインズ)に喫した――後、5対5の9回裏にソロ本塁打を打った。ベースボール・リファレンスによると、1試合4三振&サヨナラ本塁打は、1900年以降、8人目だという。
その5人目は、2015年5月29日のノリスだ。4三振後のグランドスラムは、サヨナラ本塁打でもあった。
10月23日に行われるリーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第7戦は、第6戦と同じく、ヒューストン・アストロズのホームが舞台なので、ガルシアがサヨナラ本塁打を打つことはない。ただ、ガルシアは、第4戦から3試合続けてホームランを記録している。このポストシーズンは5本塁打。レギュラーシーズンの39本塁打と合計すると、ア・リーグの本塁打王、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の本数と同じになる。
なお、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第7戦については、こちらでも書いた。