今オフのFAリリーフ左腕ビッグ3は、ジョシュ・ヘイダーと松井裕樹とアロルディス・チャップマン!?
今オフのFA市場におけるリリーフ左腕のビッグ2は、ジョシュ・ヘイダー(サンディエゴ・パドレス)とアロルディス・チャップマン(テキサス・レンジャーズ)だろう。
ここ3シーズンとも、ヘイダーの奪三振率は13.50を超えている。その前を含めると、2018年から6シーズン連続だ。チャップマンは、2022年の奪三振率こそ10.65ながら、その前後の2021年と2023年は15.00以上を記録した。キャリア全体でも、2022年を除くと、他のシーズンは12.30を下回ったことがない。
もちろん、奪三振だけがアウトを取る方法ではない。ただ、打たせるよりもバットに当てないほうが、アウトの確率は高い。
今シーズン、50試合以上に登板した左投手41人中、チャップマンの奪三振率15.89は最も高く、ヘイダーの奪三振率13.58はチャップマンに次いだ。3番目は、A.J.パック(マイアミ・マーリンズ)の奪三振率12.39だ。
41人のうち、半数の21人は奪三振率10.00以上を記録しているが、そのなかで、今オフにFAになる、あるいはその可能性があるのは、ヘイダーとチャップマンの他には3人しかいない。奪三振率11.05のアンドルー・チェイフィン(ミルウォーキー・ブルワーズ)、奪三振率10.25のマット・ムーア、奪三振率10.16のジェイク・ディークマン(タンパベイ・レイズ)がそうだ。
チェイフィンとディークマンは、来シーズンが球団オプションなので、行使されなければFAになる。ムーアは、すでにFAだ。今月1日にマーリンズからDFAとされ、5日にFAとなった。
ここに、松井裕樹(東北楽天ゴールデンイーグルス)が加われば、ヘイダーとチャップマンとともに、FAリリーフ左腕のビッグ3として、人気を博してもおかしくない気がする。
今シーズンとここ3シーズンのスタッツは、それぞれ、以下のとおり。
松井は、日本プロ野球で投げているので、単純に比較することはできない。だが、今シーズンの与四球率2.04だけでなく、ここ3シーズンの与四球率3.14も、このなかでは最も低い。
また、松井は、今月30日に28歳の誕生日を迎える。一方、来シーズンの年齢(2024年6月30日時点)は、ヘイダーが30歳で、あとの4人は30代半ば。チャップマンが36歳、チェイフィンが34歳、ムーアが35歳、ディークマンは37歳だ。
年齢を踏まえると、ビッグ3の並び順は、ヘイダー、チャップマン、松井ではなく、ヘイダー、松井、チャップマンかもしれない。