「よくやった、ハーパー」のお返しは、ホームランを2本打って睨みつけるだけでは済まなかった!?
フィラデルフィア・フィリーズとアトランタ・ブレーブスのディビジョン・シリーズは、フィリーズの3勝1敗に終わった。
第1戦はフィリーズ、第2戦はブレーブスが勝利を収めた。FOXスポーツのジェイク・ミンツによると、1勝1敗となった試合後のクラブハウスで、オーランド・アルシア(ブレーブス)は「よくやった、ハーパー!」と繰り返し叫んだという。
これは、ブライス・ハーパー(フィリーズ)の走塁ミスを指している。第2戦の9回表に、先頭打者のハーパーは、四球で出塁した。ホームインすれば同点だったが、1死からポストシーズン史上初の併殺により、試合は終わった。その併殺を生んだハーパーの走塁については、こちらで書いた。
◆「8-5-3の併殺で試合終了。ハーパーのアドレナリンが仇になった!?」
アルシアの発言は、記者によってフィリーズの選手たちに伝わった。ハーパーは、第3戦に2本のホームランを打ち、ベースを回って遊撃のアルシアの前を通る際、睨みつけるようにアルシアの顔を見据えた。
第4戦は、ハーパーのホームランこそなかったものの、ニック・カステヤノスが前日に続く1試合2本塁打を記録し、フィリーズはブレーブスを下した。
試合後、ビールをかけ合うフィリーズのメンバーのうち、ルーキーのリリーバー、オライオン・カークリングは、前面に「よくやった、ハーパー」と綴ってあるTシャツを着ていた。フィラデルフィア・エンクワイアラーのマット・ブリーンによると、カークリングの友人が作ったTシャツだという。
背面には「彼(ハーパー)が耳にするとは思わなかったんだ」とある。こちらは、第3戦が終わった後、クラブハウスのロッカーの前で記者に囲まれたアルシアが発したセリフだ。
ブレーブスは、2年続けてディビジョン・シリーズでフィリーズに倒された。どちらもナ・リーグ東地区のブレーブスとフィリーズは、来シーズン、フィリーズの本拠地で行われる3月28日の開幕戦を皮切りに、レギュラーシーズンが終わるまでに13試合を行う。