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44本塁打の大谷に続き、38本塁打のロバートJr.もシーズンを終える。3位のガルシアは37本塁打

宇根夏樹ベースボール・ライター
アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)Sep 19, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月26日、シカゴ・ホワイトソックスは、ルイス・ロバートJr.を故障者リストに入れた。前々日に二盗を記録し、シーズン20盗塁に達した際に、ロバートJr.は左膝を痛めた。

 これにより、今シーズンは終了。ロバートJr.の38本塁打は、44本塁打の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)に次ぎ、現時点ではア・リーグで2番目に多い。大谷は、右肘の手術を受け、すでにシーズンを終えている。最後の出場は、9月3日だ。

 ア・リーグ本塁打ランキングの3位~5位には、37本塁打のアドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)、35本塁打のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)、33本塁打のラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)とコリー・シーガー(レンジャーズ)が並んでいる。

 レンジャーズ、ヤンキース、レッドソックスの3チームとも、レギュラーシーズンの残りは、9月26日~10月1日の6試合だ。

 ガルシアは、9月24日と25日に2試合続けてホームランを打っているが、大谷に追いつくには、ここからの6試合で7本のホームランを打つ必要がある。大谷を追い抜くには、6試合で8本だ。他の選手は、それよりも多いホームランを要する。

 不可能ではないものの、ハードルは極めて高い。

 大谷が本塁打王を獲得し、ガルシアがロバートJr.を抜いて単独2位に位置すると、ア・リーグ本塁打ランキングのトップ2は、どちらも日本プロ野球の経験者ということになる。ガルシアは、2016年に読売ジャイアンツで4試合に出場し、7打席で7打数0安打、3三振に終わった。

 セシル・フィルダーは、1989年に阪神タイガースで106試合に出場し、38本のホームランを打った。そして、直後の2シーズンに、ア・リーグの本塁打王となっている。デトロイト・タイガースでプレーし、1990年は51本塁打、1991年は44本塁打を記録した。1990年の2位は、39本塁打のマーク・マグワイアだった。1991年は、ホゼ・カンセコと本塁打王を分け合った。

 また、1992年の35本塁打はリーグ3位ながら、1990~91年に続き、フィルダーは、この年も打点王を獲得した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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