ソトを上回る有望株だった外野手がDFAとされる。年齢はまだ27歳
5月27日、ワシントン・ナショナルズは、レイン・トーマスを故障者リストから復帰させ、ビクター・ロブレスをDFAとした。40人ロースターから外したということだ。
28歳のトーマスは、4月23日に左膝を痛めるまで、ライトのレギュラーとしてプレーしていた。盗塁は11を数え、この時点では、12盗塁のエリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)とブライス・トゥラング(ミルウォーキー・ブルワーズ)に次いで多かった。昨シーズン、トーマスは、28本塁打と20盗塁を記録した。ナショナルズで20本塁打以上は、他にはいなかった。
今月19日に27歳となったロブレスは、控えの外野手だ。だが、2019年にナショナルズがワールドシリーズ初優勝を飾った時、ロブレスは、センターのレギュラーだった。ホアン・ソト(現ニューヨーク・ヤンキース)とアダム・イートンの2人とともに、外野トリオを形成していた。
プロスペクトとしての評価は、ソトよりも高かった。例えば、ベースボール・アメリカは、2018年の開幕前に発表したプロスペクト・ランキングにおいて、ソトを全体56位に挙げ、ロブレスは全体5位としていた。ベースボール・プロスペクタスのランキングでは、それぞれ、全体22位と全体2位だった。
ソトの出塁率は、2018年のメジャーデビュー以来、どのシーズンも.400を下回ったことがない。過去3シーズンに打ったホームランの合計は、90本を超える。現在の年齢は25歳だ。FAになる今オフ、総額5億ドル以上の契約を得てもおかしくない。それまでにヤンキースと延長契約を交わす場合も――その可能性は高くなさそうだが――同様だ。
一方、ロブレスは、怪我の多さもあり、資質を開花させることができずにいる。今のところ、ベストシーズンは2019年だ。155試合に出場し、打率.255と出塁率.326、17本塁打と28盗塁、OPS.745を記録した。2017~24年の8シーズンから2019年を除くと、375試合で打率.227と出塁率.304、14本塁打と42盗塁、OPS.627となる。
ここから、ウェーバー公示を経た後、ロブレスは、降格を受け入れず、ナショナルズを退団すると思われる。かつての評価と現在の年齢からすると、メジャーリーグ契約ではなくマイナーリーグ契約かもしれないが、新たな球団は見つかるはずだ。