5月にトミー・ジョン手術を受けた投手と2年間の延長契約を交わす。昨年の防御率は5点近かったが…
9月8日、コロラド・ロッキーズは、ハーマン・マーケズと2年間の延長契約を交わすことについて合意に達した、と発表した。金額は明らかにしていないが、ESPNのジェフ・パッサンによると、総額2000万ドルに出来高がつくという。
それまでの契約は、5年4300万ドル(2019~23年)。来シーズンは、年俸1600万ドル(解約金250万ドル)の球団オプションだった。
今年5月にトミー・ジョン手術を受け、復帰は来年5月以降となる。
マーケズは、2016年1月にタンパベイ・レイズからロッキーズへ移り、その年の9月にメジャーデビューした。翌シーズンから昨シーズンまでは、いずれも規定投球回をクリア。この6シーズンの防御率は、4.39→3.77→4.76→3.75→4.40→4.95と推移している。
防御率3.70未満のシーズンはなく、過半数の4シーズンは防御率4.30以上だが、ロッキーズは、打者天国のクアーズ・フィールドをホームとしている。アウェーに限ると、この6シーズンの防御率は、4.19→2.95→3.67→2.06→5.38→3.34。計504.0イニングで防御率3.66だ。
現在の年齢は28歳。右肘を痛めることがなければ、ロッキーズがマーケズを保有できるのは、来シーズンまでだったかもしれない。
一方、マーケズは、これまでどおり、ロッキーズの施設でリハビリを続けることができる。また、新たな2年契約が満了した時点でも、まだ30歳だ。
なお、マーケズのチームメイトであるアントニオ・センザテラは、7月にトミー・ジョン手術を受けた。彼らは、1995年生まれの28歳、ベネズエラ出身、右の先発投手に加え、グラウンドボーラーという点も共通する。センザテラは、プロ入りからずっと、ロッキーズに在籍している。
ロッキーズとセンザテラは、2021年のオフに、5年5050万ドル(2022~26年)の延長契約を交わした。