8月に最も強かったのはマリナーズだったのか。8月に最も弱かったのはエンジェルスだったのか
シアトル・マリナーズは、8月に21勝6敗(勝率.778)を記録した。一方、ロサンゼルス・エンジェルスは、8勝19敗(勝率.296)に終わった。それぞれの月間勝率は、ア・リーグのベストとワーストに位置する。
7月を終えた時点では、マリナーズが55勝51敗(勝率.519)、エンジェルスは56勝51敗(勝率.523)。違いはほとんどなく、0.5ゲーム差ながらエンジェルスが上にいた。そこから1ヵ月後の現在は、76勝57敗(勝率.571)と64勝70敗(勝率.478)だ。エンジェルスは、マリナーズに12.5ゲーム差をつけられている。
ナ・リーグには、8月の勝率がさらに高かったチームと、さらに低かったチームがある。ロサンゼルス・ドジャースとコロラド・ロッキーズがそうだ。それぞれ、24勝5敗(勝率.828)と7勝20敗(勝率.259)を記録した。
マリナーズとエンジェルスがともにア・リーグ西地区のチームであるのと同じように、ドジャースとロッキーズはナ・リーグ西地区の2チームだ。もっとも、ドジャースもロッキーズも、地区順位は1ヵ月前と変わっていない。首位と最下位のままだ。
また、7月31日時点と8月31日時点のシーズン勝率を比べると、マリナーズは52ポイント上がり(.519→.571)、エンジェルスは45ポイント(.523→.478)下がっている(.001=1ポイントとして表記)。マリナーズのアップは、両リーグで2番目。ドジャースの57ポイント(.567→.624)に次ぐ。エンジェルスのダウンは、両リーグで最も大きい。40ポイント以上のダウンは、エンジェルスだけだ。
なお、ワシントン・ナショナルズは、現時点で借金11の62勝73敗(勝率.459)ながら、8月は、2021年6月以来の月間勝ち越し。17勝11敗(勝率.607)を記録した。ただ、この強さが本物なのかどうかには、疑問も残る。8月の得点と失点は120と135。得失点差はマイナスだった。