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エンジェルスはここから地区トップ2と計6試合。対する先発投手のなかにはバーランダーとシャーザーも

宇根夏樹ベースボール・ライター
マックス・シャーザー(奥)とジャスティン・バーランダー Feb 17, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・エンジェルスは、ここから、テキサス州で6試合を行う。8月11日~13日にヒューストン・アストロズと3試合、14日~16日にテキサス・レンジャーズと3試合だ。

 レンジャーズとアストロズは、ア・リーグ西地区のトップ2に位置している。同地区のエンジェルスは、シアトル・マリナーズに次ぐ4位。上位3チームとは、10.5ゲーム、8ゲーム、5ゲームの差がある。

 この6試合でエンジェルスが顔を合わせる予定の先発投手のなかには、サイ・ヤング賞に3度ずつ選ばれている、ジャスティン・バーランダー(アストロズ)とマックス・シャーザー(レンジャーズ)がいる。彼らは、2010~14年はデトロイト・タイガースでチームメイトとして投げ、今シーズンは夏のトレードで移籍するまで、ともにニューヨーク・メッツにいた。

 シャーザーに続いて先発マウンドに上がるであろう、ジョーダン・モンゴメリーも、この夏にセントルイス・カーディナルスからレンジャーズへ移った。

 3人とも、夏のトレードは2度目だ。最初の途中移籍は、バーランダーが2017年の夏にタイガース→アストロズ、シャーザーが2021年の夏にワシントン・ナショナルズ→ロサンゼルス・ドジャース、モンゴメリーは昨年の夏にニューヨーク・ヤンキース→カーディナルス。彼らは、いずれも移籍後に期待どおり――あるいは期待以上――の投球をし、彼らを加えた3チームは、ポストシーズンへ進んだ。

 エンジェルスに対して投げる6人を登板予定の順に並べると、バーランダー、J.P.フランスホゼ・ウッキーディに、シャーザー、モンゴメリー、ジョン・グレイとなる。6人中5人は、今シーズンの防御率が3.90未満。ウッキーディは防御率6.10だが、4月に6登板と8月に1登板の計7登板なので、サンプル数は少ない。

 5月にメジャーデビューしたフランス以外の5人は、昨シーズン、先発20登板以上で防御率4.00未満を記録している。ウッキーディは、シーズン最後のリリーフ1登板を除き、先発28登板で防御率3.88だった。

 なお、エンジェルスの目下のターゲットである、ワイルドカードの3番手――ポストシーズン進出は1番手から3番手まで――に位置するのは、トロント・ブルージェイズだ。エンジェルスとブルージェイズは、間に3チーム、マリナーズ、ボストン・レッドソックス、ニューヨーク・ヤンキースを挟み、6.5ゲーム離れている。

 ブルージェイズは、8月11日~13日にシカゴ・カブスと3試合、15日~16日にフィラデルフィア・フィリーズと2試合を行う。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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