負け越しているパドレスがトレード市場で「買い手」に回る。43歳の先発投手と韓国人野手を同時に獲得
サンディエゴ・パドレスは、借金3の52勝55敗で7月を終えた。ナ・リーグ西地区の4位に位置し、首位のロサンゼルス・ドジャースに8.5ゲームの差をつけられている。ワイルドカード・レースの順位は、12チーム中7位。ポストシーズン進出圏内の3位に並ぶ3チームとの差は、5ゲームだ。
けれども、パドレスは、トレード市場で売り手に回らなかった。のみならず、買い手として動いた。若手3人をピッツバーグ・パイレーツに放出し、先発投手のリッチ・ヒルと一塁手のジマン・チェを獲得した。正式な発表はまだ出ていないが、ESPNのジェフ・パッサンやファンサイデッドのロバート・マリーらが、トレードを報じている。まず、間違いはなさそうだ。
パドレスでは、先発15登板で防御率2.84のマイケル・ワカが、右肩を痛め、7月上旬から離脱している。また、対右投手のDHとして起用されていたマット・カーペンターは、66試合で打率.166と出塁率.296、4本塁打だ。端的に言うと、打てていない。
ただ、ヒルは、22登板で防御率4.76。年齢は、現役最年長の43歳だ。32歳のチェは、23試合で6本のホームランを打っているものの、打率と出塁率は.205と.224に過ぎない。
これを書いている時点で、トレード・デッドラインまでは、数時間ある。パドレスが手に入れる選手――少なくとも、手に入れようとする選手――は、ヒルとチェだけではないような気がする。
ちなみに、ワイルドカード・レースでパドレスのすぐ上にいる、シカゴ・カブス(55勝55敗)は、ワシントン・ナショナルズから三塁手のジェイマー・キャンデラリオを獲得した。一方、パドレスのすぐ下に位置するニューヨーク・メッツ(50勝55敗)は、マックス・シャーザー(→テキサス・レンジャーズ)とジャスティン・バーランダー(→ヒューストン・アストロズ)をはじめ、何人もの選手を放出している。