Yahoo!ニュース

大谷翔平の「100試合以下で35本塁打&7三塁打」は史上4人目。シーズン全体で50本&10本なら…

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Jul 18, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月18日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、シーズン7本目の三塁打を打った。

 前々日、ボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)に並ばれたものの、再び1本差をつけ、三塁打の単独トップに立った。ア・リーグだけでなく、ナ・リーグにも大谷に並ぶ選手はいない。

 エンジェルスは、96試合を終えたところだ。

 スタッツ・センターによると、チームの開幕から100試合以内に、35本以上のホームランと7本以上の三塁打を打った選手は、ベーブ・ルースルー・ゲーリッグジミー・フォックスに続き、大谷が4人目だという。

 チームが100試合を終えた時点で、ルースは、1920年が36本塁打と8三塁打、1921年が41本塁打と9三塁打、1928年は41本塁打と7三塁打を記録していた。ゲーリッグは、1927年に35本塁打と12三塁打。フォックスは、1932年に41本塁打と7三塁打だ。

 3人目のフォックスと4人目の大谷の間には、90年間のブランクがある。また、ルース、ゲーリッグ、フォックスは、いずれも殿堂入りしている。

 彼らがシーズンを終えた時のホームランと三塁打は、それぞれ、ルースが54本&9本、59本&16本、54本&8本、ゲーリッグが47本&18本、フォックスは58本&9本だった。

 1シーズンに50本以上のホームランと二桁の三塁打を記録した選手は、1921年のルースと1955年のウィリー・メイズしかいない。今から68年前、メイズは、51本のホームランと13本の三塁打を打った。

 40本塁打以上&二桁三塁打は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 このなかで殿堂入りしていないのは、まだ投票にかかったことがないカーティス・グランダーソンだけだ。

 なお、本数を問わず、同じシーズンに本塁打王と三塁打王の選手については、こちらで書いた。

「大谷翔平は三塁打もリーグ・トップに。同じシーズンに「本塁打王&三塁打王」なら史上何人目!?」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事