吉田正尚が継続している8試合連続マルチ安打は、ケビン・ユーキリスらの球団記録まであと1試合
7月14日、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)は、最初の3打席こそアウトになったものの、4打席目と5打席目にヒットを打ち、6月30日からのマルチ・ヒットを8試合連続とした。
スタッツ・センターによると、8試合連続マルチ安打は、レッドソックスの選手による1シーズンの最長記録にリーチをかけていて、次の試合も2安打以上なら、1934年のロイ・ジョンソン、1978年のジム・ライス、2007年のケビン・ユーキリス、2022年のザンダー・ボガーツ(現サンディエゴ・パドレス)に並ぶという。
また、さらにストリークを伸ばすと、ルーキーのメジャーリーグ記録も見えてくる。こちらは、見落としがなければ、2018年にルルデス・グリエルJr.(当時トロント・ブルージェイズ/現アリゾナ・ダイヤモンドバックス)が記録した11試合連続マルチ安打が、1900年以降の最長だ。
偶然ながら、グリエルJr.のストリークも、今シーズンの吉田と同じく、間にオールスター・ブレイクを挟んでいる。ちなみに、グリエルJr.が塗り替えるまで、ルーキーの最長記録は、1911年のシューレス・ジョー・ジャクソンによる10試合連続マルチ安打だった。
まだ気が早いものの、ルーキー以外も含めると、最も長いのは、13試合連続安打だ。今からちょうど100年前の1923年に、ロジャース・ホーンズビーが記録した。
なお、吉田のシーズン打率.317は、ア・リーグ3位に位置している。1位のヤンディ・ディアズ(タンパベイ・レイズ)は打率.323、2位のボー・ビシェット(ブルージェイズ)は打率.318なので、その差はわずかだ。
ただ、首位打者については、他に強力なライバルがいる。コリー・シーガー(テキサス・レンジャーズ)は、規定打席未満ながら打率.355を記録していて、現時点の不足分は15打席を割っている。
【追記:7/16】
7月15日、吉田は4打数0安打に終わり、ストリークは途切れた。