大谷翔平は前半戦だけでサイクル安打に6度リーチ。過去に同じ回数の選手は後半戦に達成しているのか
7月8日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、前半戦最後の試合で、サイクル・ヒットにリーチをかけた。
1打席目にシングル・ヒット、2打席目に三塁打を打ち、外野フライを挟み、4打席目にホームラン。最後の5打席目は、犠牲フライを記録した。
大谷がサイクル・ヒットまであと1種類に迫ったのは、今シーズン6試合目だ。4月27日はホームラン、5月15日は二塁打、6月3日はホームラン、6月9日と23日は三塁打が出れば、2019年6月13日に続く2度目のサイクル・ヒットとなっていた。
オプタ・スタッツによると、オールスター・ブレイク前に、サイクル・ヒットまであと1種類が6試合は、3人の殿堂選手、デューク・スナイダー(1954年)、ウィリー・スタージェル(1975年)、ロッド・カルー(1977年)と並び、最も多いという。
彼らが記録した、サイクル・ヒットまであと1種類の6試合は、以下のとおり。
1954年のスナイダーと1975年のスタージェルは、三塁打が出ればサイクル・ヒットが、6試合中5試合を占める。スナイダーは、この年に10本の三塁打を打った。これは、1950年と並ぶ自己最多だ。一方、1975年のスタージェルは、三塁打が2本しかなかった。
1977年のカルーは、長打3種類のいずれも、自己最多あるいは最多タイを記録した。ただ、二塁打は38本、三塁打は16本ながら、ホームランは14本。カルーはパワー・ヒッターではなく、首位打者を7度獲得した。
3人とも、このシーズンのサイクル・ヒットはなかった。後半戦は、リーチをかけた試合も皆無だった。
スナイダーは、他のシーズンも、サイクル・ヒットを達成していない。あとの2人は、それぞれ1度。スタージェルは、1964年7月22日に、三塁打、四球、ホームラン、シングル・ヒット、二塁打。カルーは、1970年5月20日に、シングル・ヒット、ホームラン、二塁打、内野ゴロ、三塁打を記録した。