アクーニャJr.がシーズンを終えたブレーブスの補強第1弾は、5年前に24本塁打の29歳
5月29日、アトランタ・ブレーブスは、ラモン・ローレアーノとマイナーリーグ契約を交わした。
ブレーブスでは、3日前にロナルド・アクーニャJr.が左膝の前十字靭帯を断裂し、今シーズンを終えた。ローレアーノは、開幕からクリーブランド・ガーディアンズでプレーしていたが、5月20日にDFAとなり、25日に解雇された。
ローレアーノは、29歳の外野手だ。今シーズンは、31試合で打率.143と出塁率.265、1本塁打と3盗塁、OPS.494ながら、2019年は、オークランド・アスレティックスで123試合に出場し、打率.288と出塁率.340、24本塁打と13盗塁、OPS.860を記録している。
ここからは、まず、ブレーブス傘下のAAAでプレーする。そこで、かつてのバッティングを取り戻し、昇格後もそれを発揮すれば、アクーニャJr.不在の穴を埋めることはできなくても、ブレーブスは、ローレアーノとジャレッド・ケルニックと併用できる。ケルニックは左打者、ローレアーノは右打者だ。
アクーニャJr.が離脱するまで、ケルニックは、右打者のアダム・デュボールと併用されていた。現在は、ケルニックがレフト、デュボールはライトを守っている。センターは、マイケル・ハリス2世だ。
ローレアーノは、控えとして、ロースターに加わる可能性もある。2018~23年にセンターを守って記録した28補殺は、このスパンの2位タイだ。30補殺のスターリング・マーテイ(現ニューヨーク・メッツ)に次ぐ。ライトも含めた42補殺――レフトは守っていない――も、外野手の5位タイに位置する。
ブレーブスとしては、トレードで外野手を獲得する前に……といったところだろう。ローレアーノが不振のままでも、リスクは皆無に等しい。金銭だけではない。トレードと違い、見返りに若手を手放す必要もない。
ちなみに、ローレアーノは、アスレティックスでもガーディアンズでも、最初に出場した試合でチームに勝利をもたらしている。メジャーデビューした2018年8月3日は、13回裏にサヨナラ安打――メジャーリーグ初安打――を記録した。アスレティックスからガーディアンズへ移った直後の2023年8月8日は、2回裏に二塁打を打ち――相手は菊池雄星(トロント・ブルージェイズ)――先制点を挙げた。この2試合とも、スコアは1対0だった。