この投手はこのチームに滅法強く、通算10勝0敗。それ以外のチームには69勝58敗
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6月14日、ホゼ・ベリオス(トロント・ブルージェイズ)は、ボルティモア・オリオールズを相手に7.2イニングを投げ、本塁だけでなく三塁も踏ませなかった。ブルージェイズは3対1で勝利を収め、ベリオスは白星を手にした。
ベリオスは、オリオールズに黒星を喫したことがない。この日を含め、通算13試合の先発マウンドに上がり、10勝0敗、防御率2.66を記録している。
ESPNスタッツ&インフォによると、ここ80年間において、1チームを相手に二桁勝利を挙げて無敗は、ベリオス以外に3人。白星の多い順に、シカゴ・カブスに13勝0敗のランディ・ジョンソン、ニューヨーク・メッツに11勝0敗のクレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)、シアトル・マリナーズに10勝0敗のビル・ガリクソンしかいないという。
もしかすると、彼らの他にも、二桁勝利&無敗となった後、そのチームに黒星を喫した投手はいるのかもしれない。ガリクソンとランディは、すでにキャリアを終えているが、カーショウとベリオスは、これからそうなってもおかしくない。
ただ、このまま無敗が続いた場合、ランディの13勝0敗を上回る可能性は、カーショウよりもベリオスのほうが高いのではないだろうか。
ドジャースはナ・リーグ西地区、メッツはナ・リーグ東地区のチームだ。両チームが顔を合わせるのは、1シーズンに2シリーズしかない。また、カーショウは35歳。今オフにFAとなった後も投げ続けるとしても、契約を交わすのは、これまで一筋に過ごしてきたドジャースか、故郷に近いテキサス・レンジャーズのどちらかだろう。レンジャーズは、ア・リーグ西地区のチームだ。
一方、ベリオスの場合、オリオールズを相手に投げる機会は、これからも少なくないはずだ。ブルージェイズとオリオールズは、どちらもア・リーグ東地区に属している。今シーズンから、同地区の対戦は減ったものの、それでも4シリーズを数える。ベリオスは29歳。今シーズンは、7年1億3100万ドルの2年目だ。ちなみに、2021年の夏にトレードでブルージェイズへ移るまでは、ア・リーグ中地区のミネソタ・ツインズにいた。
なお、ベリオスは、オリオールズ以外のチームに対し、先発180登板とリリーフ1登板で69勝58敗、防御率4.29だ。もっとも、過去5シーズンとも規定投球回以上を投げ、そのうちの3シーズンは防御率3.85未満。今シーズンは、先発14登板で防御率3.28を記録している。