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ジャンセンと同じく、キンブレルも400セーブ目を古巣から挙げる。どちらも相手はブレーブス

宇根夏樹ベースボール・ライター
C.キンブレル/左右は、B.スタールとB.マーシュ May 26, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月26日、クレイグ・キンブレル(フィラデルフィア・フィリーズ)は、2点差の9回裏に登板し、外野フライ、外野フライ、四球、内野ゴロで試合を終わらせ、史上8人目の400セーブに到達した。

 この試合の相手は、アトランタ・ブレーブスだった。キンブレルは、2008年のドラフトでブレーブスから3巡目・全体96位指名を受け、2010年にメジャーデビュー。2015年の開幕直前にサンディエゴ・パドレスへ移るまで、ブレーブスに在籍した。400セーブのうち、半数近い186セーブは、ブレーブス時代に記録している。

 今月10日には、ケンリー・ジャンセン(ボストン・レッドソックス)も、400セーブに到達した。こちらも、400セーブ目の相手は、古巣のブレーブスだ。最初の350セーブをロサンゼルス・ドジャースで記録した後、昨シーズン、ジャンセンはブレーブスで41セーブを挙げた。

 ジャンセンとキンブレルの400セーブ目は、ブレーブスの本拠地、トゥルーイスト・パークという点も共通する。

 彼らの前に、400セーブに到達した6人のうち、その相手が古巣だったのは、リー・スミス(478セーブ)だけだ。1993年9月17日の試合で、1988~90年に在籍したボストン・レッドソックスを相手にセーブを挙げ、史上初めて400セーブを記録した投手となった。

 また、あとの5人も、スミスと同じく、400セーブ目の相手はブレーブスではなかった。5人目のビリー・ワグナー(422セーブ)は、ラスト・イヤーの2010年に、ブレーブスで400セーブ目を挙げている。

 他の400セーブ以上は、2人目がジョン・フランコ(424セーブ)、3人目がトレバー・ホフマン(601セーブ)、4人目がマリアーノ・リベラ(652セーブ)、6人目はフランシスコ・ロドリゲス(437セーブ)だ。リベラは、キャリアのすべてをニューヨーク・ヤンキースで過ごしたので、古巣からセーブを挙げようがなかった。

 なお、先月を終えた時点で、ジャンセンとキンブレルは、397セーブで並んでいた。それについては、こちらで書いた。

「キンブレルとジャンセンはどちらも400セーブまであと3セーブ。互いの目の前で到達の可能性もあり」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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