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全30チームから白星を挙げた投手のなかには「全チームからそれぞれ2勝以上」もいるのか

宇根夏樹ベースボール・ライター
ケビン・ブラウン October 25,1997(写真:ロイター/アフロ)

 5月10日、ジャスティン・バーランダー(ニューヨーク・メッツ)は、シンシナティ・レッズを相手に7イニングを投げ、1失点で白星を挙げた。レッズからの白星は、キャリア初だ。その前の2登板のうち、2012年6月9日(6イニング2失点)は白星も黒星もつかず、2019年6月18日(7イニング4失点)は黒星を喫した。

 バーランダーは、全30チームから白星を挙げた、史上21人目の投手となった。ここには、ワシントン・ナショナルズからではなく、その前身のモントリオール・エクスポズから白星を挙げた投手も含んでいる。例えば、1人目のアル・ライターがそう。エクスポズ戦が8勝7敗、ナショナルズ戦は0勝1敗だ。

 20人のなかには、2巡ということではないが、全30チームからそれぞれ2勝以上を挙げた投手もいる。ケビン・ブラウンダン・ヘイレンに、マックス・シャーザー(メッツ)の3人がそうだ。

 ブラウンは、テキサス・レンジャーズからあと1勝を挙げると、全30チームからそれぞれ3勝以上になっていた。レンジャーズ以外の29チームからは、いずれも3勝以上を挙げているということだ。

 ヘイレンは、30チーム中3チームが2勝。シャーザーは、コロラド・ロッキーズとデトロイト・タイガースが2勝ずつだ。

 今シーズン、5月3日のダブルヘッダー2試合目に、シャーザーはタイガースを相手に投げ、黒星を喫した。メッツは、5月26日~28日にロッキーズと3試合を行うが、タイガースとの対戦はもうないので、今シーズンが終わるまでに、シャーザーが全30チームからそれぞれ3勝以上を達成することはない。シーズン途中に移籍すれば、可能性は出てくるが、シャーザーが移籍する確率は、限りなくゼロに近い。

 また、21人中10人は、全30チームから白星と黒星だ。全30チームから白星を挙げるだけでなく、全30チームから黒星も喫している。

 これまでに、バーランダーが黒星を喫したのは、30チーム中21チーム。あとの20人は、黒星を喫したチームが、少なくとも27を数える。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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