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この捕手のエンジェルス入団が現実味を帯びてきた!? 捕手2人の一方が首に張りを訴え…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ゲリー・サンチェス Oct 5, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・エンジェルスは、ゲリー・サンチェスと契約を交わすかもしれない。現在のアクティブ・ロースターにいる捕手2人、チャド・ウォラックマット・タイスのうち、ウォラックが故障者リストに入る可能性が出てきた。

 オレンジ・カウンティ・レジスターのジェフ・フレッチャーらによると、ウォラックは首に張りがあり、エンジェルスはウォラックが故障者リスト入りした場合に備え、AAAにいたクリス・オーキーを呼び寄せて、チームに帯同させているという。

 サンチェスは、シーズン30本塁打以上を2度記録している、強打の捕手だ。年齢は30歳。現在は、どの球団にも在籍していない。サンチェスの実績と直近の動向、エンジェルスの捕手事情については、数日前に「この強打の捕手をエンジェルスは手に入れるのか。オホッピーを欠き、スタッシの復帰時期は不明」で書いたとおりだ。

 また、エンジェルスは、5月7日に登板したホゼ・スアレスを故障者リストに入れ、セイザー・バルデスを昇格させた(ホゼ・キハーダを15日間から60日間の故障者リストへ移し、バルデスのために40人ロースターの枠を空けた)。

 スアレスに代わり、バルデスがローテーションに加わるということではない。チェイス・ソーセスが先発に戻り、バルデスは中継ぎとして起用されるはずだ。5月7日の試合で、スアレスが3回途中に降板した後、ソーセスは3.1イニングを投げた。

 ジミー・ハーゲットではなく、バルデスを昇格させたのは、ロング・リリーフという役割を想定しているからだと思われる。バルデスは、AAAの7登板で防御率7.27ながら、どの登板も2イニング以上。4登板目以降は先発マウンドに上がり、直近の5月3日は、7イニングを投げて2失点に抑えている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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