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吉田正尚の打率は3割台に浮上。明日には出塁率も4割台に!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
吉田正尚(ボストン・レッドソックス)May 3, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月3日、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)は、4打席目と5打席目にそれぞれ内野安打と二塁打を打ち、シーズン打率を.303とした。また、どちらの安打でも1打点ずつ。出場26試合で21打点を挙げている。長打は、ホームラン5本と二塁打6本だ。

 吉田の打率が.300以上――各試合が終了した時点の打率――となるのは、4月2日(出場3試合)以来。4月18日(出場13試合)の時点では打率.167だったが、19日の欠場を挟み、20日からは13試合連続安打を記録している。

 これは、継続中では単独最長のストリークだ。「この選手と吉田正尚の12試合連続安打は、継続中の最長。その内訳を比べると…」で書いたとおり、5月2日の時点ではロビー・グロスマン(テキサス・レンジャーズ)と並んでいた。グロスマンのストリークも途切れてはいないが、5月3日の試合には出場していない。吉田と違い、グロスマンは完全なレギュラーではない。DH、レフト、ライトとして起用されている。

 吉田は、出塁率.400にも近づいている。現時点の出塁率は.391。こちらは、到達すると、4月3日(出場4試合)以来だ。

 5月3日と同じく、4日の試合で5打数2安打、四球、死球、犠飛なしだと、シーズン出塁率は.392となる。1ポイントしか上がらない(.001=1ポイントとして表記)。ただ、この調子でいけば、出塁率.400以上はそう遠くない気がする。4月29日以降の5試合とも、吉田は1試合に2度以上の出塁を記録している。

筆者作成
筆者作成

 現在、吉田の打率.303はア・リーグ11位、出塁率.391は5位だ。ちなみに、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の打率.307と出塁率.365は、9位と21位。OPSは、大谷が.918、吉田は.906で、9位と10位に位置している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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