6イニング無失点なら、この投手の防御率は大谷翔平の0.64に並ぶ
4月23日を終え、防御率のトップ3には、0.64の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、0.79のゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)、0.82のソニー・グレイ(ミネソタ・ツインズ)が並んでいる。
両リーグでもア・リーグでも、彼らがトップ3であることは変わらない。現時点で規定投球回以上――チームの試合数×1.0イニング以上――を投げていて、防御率0点台の投手は、他にはいない。
大谷とコールは、5試合に登板している。次の登板は、どちらも4月27日の違う試合になるだろう。一方、グレイは、4月24日が5登板目だ。
ここまで、大谷は28.0イニングで自責点2、コールは34.0イニングで自責点3、グレイは22.0イニングで自責点2だ。次の登板でグレイが6.0イニング無失点、あるいは6.0イニングを投げて失点があっても自責点0なら、大谷と同じ防御率0.64となる。もちろん、6.1イニング以上で自責点0の場合、防御率は大谷より下がる。
グレイは33歳。2011年のドラフトで、オークランド・アスレティックスから全体18位指名を受け、2013年の夏にメジャーデビューした。過去10シーズンのうち、規定投球回をクリアした4シーズンは、いずれも防御率3.60を下回り、2015年と2019年は2点台、2.73と2.87を記録している。
防御率0.64のハードルは、低くない。今シーズンの4登板中、6.0イニング以上は1度だけ。他の3登板は、いずれも5回を終えたところで降板している。
また、4月24日の相手は、ニューヨーク・ヤンキースだ。今シーズンの22試合中、6回を終えた時点で無得点は、3試合しかない。
もっとも、その2試合目と3試合目は、直近の4月22日と23日だ。トロント・ブルージェイズの2人、アレック・マノーアとケビン・ゴーズマンに、初回から7回まで封じられた。
【追記:4/25】
4月24日、グレイは本塁を踏ませることなく7イニングを投げ、防御率を0.62とした。