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ドジャースに「二桁本塁打トリオ」が誕生する。ナ・リーグ一番乗り。大谷、テオ、ベッツ

宇根夏樹ベースボール・ライター
ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)Jun 6, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月6日、ロサンゼルス・ドジャースは、11対7でピッツバーグ・パイレーツを下し、スウィープされるのを免れた。

 この試合で、ドジャースの選手が打ったホームランは3本だった。それぞれ、フレディ・フリーマンがシーズン8本目、テオスカー・ヘルナンデスが13本目、ムーキー・ベッツは10本目だ。

 ベッツのホームランにより、ドジャースに「二桁本塁打トリオ」が誕生した。テオスカーとベッツの他に、大谷翔平が15本のホームランを打っている。

 ナ・リーグで二桁本塁打の選手を3人擁するチームは、ドジャースしかない。あとの14チームは、いずれも2人以下。パイレーツとサンフランシスコ・ジャイアンツは、どちらも0人だ。この2チームは、9本塁打の選手もいない。

 一方、ア・リーグは、どのチームにも10本塁打以上の選手がいて、ドジャースの前に、4組の二桁本塁打トリオが誕生している。

 そこから、二桁本塁打トリオとして一度も揃い踏みしていないロサンゼルス・エンジェルスを除いても、3組を数える。エンジェルスは、テイラー・ウォードジョー・アデルが11本塁打、マイク・トラウトは10本塁打だが、彼らのうち、トラウトは4月末から欠場している。ウォードとアデルが10本目のホームランを打ったのは、5月18日と24日だ。

 また、エンジェルスとテキサス・レンジャーズ以外は、すでに二桁本塁打トリオを超えている。ニューヨーク・ヤンキースは「15本塁打トリオ」、ボルティモア・オリオールズは「二桁本塁打カルテット」だ。

 ヤンキースは、アーロン・ジャッジが21本塁打、ホアン・ソトが17本塁打、ジャンカルロ・スタントンは15本塁打。オリオールズは、ガナー・ヘンダーソンが19本塁打、アンソニー・サンタンダーアドリー・ラッチマンが12本塁打、ライアン・マウントキャッスルは10本塁打だ。

 各リーグで10本以上のホームランを打っている選手は、以下のとおり。

筆者作成
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 ナ・リーグが18人、ア・リーグは29人だ。リーグ全体のホームラン――各リーグの打者が打った本数――も、ナ・リーグの922本はア・リーグより100本少ない。

 ホームランだけで勝敗が決まるわけではないが、異なるリーグのチームが対戦したインターリーグの試合は、ナ・リーグが116勝、ア・リーグは130勝。勝率は.472と.528だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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